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宮前区 社会

公開日:2023.08.11

ビッグモーター植栽伐採
市内2店舗前の土壌調査
被害届、臨港署へ提出

  • 東名川崎インター店前で土壌を採取する市職員

 中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前の植栽が不自然に枯れるなどの問題を受け、川崎市は8月4日、市内3店舗のうち、市が管理する道路に面する東名川崎インター店(犬蔵)と川崎店前(川崎区)の前にある植込みの土壌調査を行った。

 土壌調査は、道路公園センターの職員が、専用工具を使って店舗前2カ所の土壌を筒状の容器に採取。環境総合研究所で成分の分析が行われ、2〜3週間後に結果が判明する見込みとなっている。あわせて市は同日、川崎店前のオオムラサキツツジ6株が同社によって伐採されたとして、川崎臨港警察署へ器物損壊の被害届を提出した。

 伐採の経緯について、市は同社に説明を求める方針。市は来年全国都市緑化かわさきフェアを開催し、緑豊かなまちづくりを進めている。「こうしたタイミングでの事件は遺憾」と、渡邉光次郎市建設緑政局緑政部みどりの整備保全整備担当課長は語る。

 川崎市内のビッグモーター社の問題をめぐっては、7月28日に川崎店前の街路樹が伐採されていることを確認。7月31日のヒアリング調査で同社が伐採したことを認めた。東名川崎インター店前では、ヤナギの木が腐り、市が5年前に伐採している。

 福田紀彦市長は8月1日の記者会見で「倫理観がなく腹立たしい。市民の大切な財産を棄損させたことは大きい」と怒りを露わにした。

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