8月16日に初タイトルを手にした 佐藤 大地さん 野川台在住 15歳
プロレス界の新星
○…タイトルをかけた大一番は、5月に負けた相手へのリベンジマッチとなった。初披露した大技「ダイビングボディプレス」を決め、念願の「ヒートアップユニバーサルタッグ王座」に就いた。「まずは一つ夢をかなえられた。防衛を重ねてベルトの価値を上げていきたい」と目を輝かせて話す。
○…西野川小学校4年のときに、動画サイトで新日本プロレスの試合を見て夢中になった。「かっこいい、自分の生きる道はこれしかない」と多摩区を拠点とするプロレス団体の門をたたいた。前転すらできなかったが、ひたすら練習に励み、「発表会」で6試合を経験。観客を魅了するプロレスの世界に心を奪われ、野川中学校入学と同時に練習生になった。約2年前、三度目の正直でプロテストに合格。家族や友人、担任教諭が見守るなか、中学1年生にしてデビューを遂げた。
○…180センチ・113キロの堂々たる体格。プロになって身体以上に成長したのが心だという。「思うようにいかないこともあるが、あきらめなければ道は開ける」と前を向く。初の海外となったベトナムでの交流試合やレジェンドレスラーとの対戦など、濃密な1年を過ごした。「藤波辰爾選手は、まるで岩のようだった」
○…年間50試合以上を行い、所属団体ではキッズクラスの講師として、子どもたちにプロレスを教えている。多忙な合間を縫って、友人たちとカラオケに行くなど、高校進学を見据える普通の中学生の一面も。「体育や技術などの身体を使う科目が好き」と笑う。フロンタウン生田で9月24日、初防衛戦が控えている。夢は「プロレス界の頂点」だ。得意のキックを武器に、「3年目も蹴って蹴って、蹴りまくりたい」
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5月10日
5月3日