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宮前区 人物風土記

公開日:2023.09.15

9月24日にチャリティーカットとヘアドネーションを行う
戸塚 貴博さん
初山在住 50歳

技術で地元喜ばせたい

 ○…川崎市内の職人たちの技を体感できるイベントで、チャリティーカットとヘアドネーションを行う。人毛のウィッグを製作し、近隣の必要とする子どもたちに贈る取り組みを2015年に開始。これまで43人分のオーダー品と21個の既製品を提供してきた。ここ数年で広まったヘアドネーションだが、「情報を知ってもらうには動かないと」と、当日を前に気合が入る。

 ○…11年に宮前平で開業。オープン当初から、外出が困難な人を対象に訪問美容を行っている。開業前に1年介護士を経験したこともきっかけとなった。「福祉全般に関わりたい。自分の技術で喜んでくれる方がいることがやりがい」と語る。店休日はボランティアワークのため休みはほぼないが、仕事終わりに20歳の息子と飲みにいくことがリフレッシュだ。

 ○…宮前区で生まれ育ち、菅生小・中を卒業。美容師の道に進んだ理由は通っていた床屋にある。ベビーシッターをしながら、従業員からカットやシャンプーを教えてもらった。「当時は友だちの髪の毛を勝手に切っていた」と笑みをこぼす。20代の3年間、ワーキングホリデーで訪れたオーストラリアの美容室で働いたことも。英語でのコミュニケーションには苦労したが「日本以外の文化に触れ、がっと視野が広がる経験を若い頃にできたのはよかった」と振り返る。

 ○…忙しい日々だが、「地元に根を下ろし、地元の方に喜んでほしい」と思いを込める。ヘアドネーションで製作される人毛のウイッグは、見た目にも美しいがケアなど扱いは難しい。工場から送られたウィッグの調整も念入りに行う。「人毛を扱える私たち美容師が率先してやらないと、という思い。同じ志の美容師が増えれば」

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