宮前消防署長に就任した 飯田 康行さん 横浜市在住 58歳
傾聴力で職員けん引
○…宮前消防署は33年ぶりの勤務となった。「宮前平駅から消防署までの坂道は見晴らしがよく、今よりきれいに富士山が見られた」と当時を懐かしむ。署長職は3カ署目。ここでも気持ちよく区民を出迎えられるようにと、掃除と整理整頓から仕事を始めた。「署内が明るくなったと思いませんか」と笑う。市民の期待に応えるためには、まずは職場や同僚を大切にすることが不可欠。就任あいさつでは「関係団体と連携し、署員一丸となって信頼される職場を作り上げよう」と呼びかけた。
○…1988年入庁。長い消防人生で予防、総務、警防と幅広い分野に携わってきた。2003年の十勝沖地震や、11年の東日本大震災では派遣で現地に赴いた。コンビナートの炎上など大変な現場を見たことで、「想像力を働かせ、備えることが大事だ」と痛感。最近の地震の多さにも警戒心を強くする。「地域の皆さんにもしっかり準備をしてもらいたい。想像することで自分事として捉えることができる」と警鐘を鳴らす。
○…横浜市出身。「体が資本の仕事ですから」と休日は水泳やテニス、ジョギングに励む。スポーツ観戦も好きで「かわさきスポーツパートナー」がお気に入り。家族は妻と子ども2人。娘と息子はともに医療従事者として働く。
○…消防士になる後押しをしてくれた大学時代の恩師の言葉「花より花を咲かせる土となれ」が人生訓だ。今は署員という花を咲かせるための支えに徹する。風通しの良い組織にするため、一人ひとりの任務についてしっかり聞くことが署長の役目だと信じる。「消防団をはじめとする区民とのつながりを大切に、使命感をもって職務を全うしていきたい」と意気込む。
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4月26日
4月19日