宮前区 人物風土記
公開日:2025.06.13
この夏に宮前区役所で行われるアートイベントのロゴマークを発案した
小林 和実さん
土橋在住 39歳
知的好奇心の赴くままに
○…区役所を美術館と捉え、作品展やワークショップなどを実施する「つながる美術館」。6歳と9歳の息子たちと一緒に応募したロゴマークコンテストで、思いがけずグランプリを受賞した。「長男は『すごい』って喜んでいたけど、次男は『何で自分が選ばれないんだ』って悔しがっていた」。応募作品は宮前区の「M」を象徴的に配置し、さまざまな人が気軽に集う様子を、人の目に見立てて表現した。「どんな美術館になるか楽しみ。少しでも区役所を盛り上げるお手伝いができれば」
○…茨城県出身。畳職人の父と洋裁が得意な母のもとで育ち、幼いころからものづくりが得意。「ピアノの発表会では、練習そっちのけでドレス作りに夢中だった」と笑う。大学では生涯学習について研究。地域の文化や歴史を生かしたワークショップなどをいくつも開催してきた。
○…靴下メーカー時代に企画した「親子向けソックス」は経済産業大臣賞を受賞。大手アパレルメーカーではマーケティングに従事した。「よりワクワクする仕事がしたくて」。昨年、ベビー用品を扱う韓国ブランドの日本法人に転職した。「商材が変わっても、商品を通じて誰かの助けになりたいという思いは変わらない」。ロゴマークコンテストでは、こうした仕事の経験が生きたという。
○…落ち着いた街の雰囲気を求め、長男の出産を機に宮前区へ。趣味はワークショップと博物館めぐり。好きが高じて学生時代に学芸員の資格を取得。今は息子たちと行く「電車とバスの博物館」がお気に入りだ。市民広場で開催されるイベントには、家族で参加してきた。「ロゴマークを多くの方に知ってもらい、人をつなぐシンボルとして広まってほしい」
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