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宮前区 人物風土記

公開日:2026.10.09

アマチュアオーケストラを指揮し、宮前市民館で初の演奏会を開く 城(き)所(どころ) 素(そ)雅(が)さん 多摩区在住 31歳

  • 城所 素雅(きどころ そが)さん (写真1)

大きな夢へ一歩ずつ

 ○...夢はミューザ川崎での定期公演――。そんな大きな目標に向かい、自身が指揮を務めるアマチュアオーケストラを今年立ち上げた。団体名は西洋音楽の土台となる三和音(トリコローレ)と自身の苗字「所(ところ)」を組み合わせた「とりころ連」。ユニークな命名には、モットーである「楽しさ」が込められている。初の定期公演では70人規模の大編成でラヴェルの『ボレロ』などを披露する予定だ。

 ○...5歳の頃にバイオリンを始めた。数ある習い事の一つだったが、小学高学年でコンクールに入賞したことで「成果が出る楽しさ」を知り、一気にのめり込んだ。桐朋学園大学大学院まで進み、大阪国際や横浜国際音楽コンクールで1位を獲得。仙台フィルハーモニー管弦楽団では客演コンサートマスターを務めるなど実績を重ねた。しかし、「努力しても一部の人にしか音楽が届いていないのでは」との疑問から、「クラシックをもっとカジュアルに届けたい」という思いが強くなった。コロナ禍ではYouTubeでの発信に挑戦。4年前にはアマチュア弦楽合奏団も設立し、自らもバイオリニストとして新百合ヶ丘や登戸、溝の口などの地域で演奏会を開いている。

 ○...ミューザ川崎での公演以外にも、温めている構想がある。クラシック界にサッカーや野球のような「リーグ戦」を取り入れ、コンクールなどの公演を多くの観客が楽しむ仕組みづくりだ。「これまでの活動での出会いは大きな力」と語る。まずは人脈づくりからだが、原動力は多趣味さ。フットサルや水泳、登山、カメラなど人から誘われれば何でも挑戦するのが信条だ。「クラシック音楽は自由で、面白く、そして奥深い」。川崎から魅力を広げるため一歩ずつ歩み続ける。

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