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増福寺 子の健康願い地蔵巡る 江戸時代から続く風習

文化

掲載号:2020年3月20日号

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お宿となった家は線香や供物をあげて、巡り地蔵に手を合わせる
お宿となった家は線香や供物をあげて、巡り地蔵に手を合わせる

 末長の天台宗・増福寺(寺田良則住職)にまつられる延命地蔵尊が、信仰する家々をめぐる風習「巡り地蔵」が2月から行われ、3月13日に同寺に戻った。別名「子育て地蔵」と呼ばれる延命地蔵尊を家に迎い入れ、子どもの健康や子宝を祈願するもの。江戸時代から続く風習で、現在は梶ヶ谷や東有馬、馬絹にある「お宿」と呼ばれる9軒で伝統を紡いでいる。

 * * *

 巡り地蔵は1788(天明8)年、地域に住む男性が病気平癒のため同寺から地蔵を借りて家に泊めたことが始まりだという。古くは関東一円を巡ったともいい、馬絹地区では100年以上前から続く。

 地蔵が入る黒塗りの厨子(ずし)には背負子が付いている。以前は巡る軒数が多く、背負って縁側に腰掛けている間に拝んだ名残。平成初期まで厨子の入った大きな長持ちをリヤカーに載せてお宿をまわっていたという。

 子どもの健康や子宝に恵まれるよう願掛けし地蔵に掛けてある涎掛けをもらい、代わりに新しい涎掛けを奉納する習わしが今も残る。かつては子宝に恵まれない家が人づてに噂を聞き、「お宿」は増えていったが、現在は、共働き家庭の増加や近所づきあいの希薄化、核家族化などで減少の一途をたどるという。

 同寺の寺田住職は「代替わりなどで、続けることが難しくなってきている。だからこそ、今でもお世話してくれる方たちがいることは、本当にありがたいこと」と話す。

 3月2日の「お宿」となった、馬絹地区の世話人を務める目代鉄男さん(68)は「曾祖父のころから代々お宿だったと聞いている。年々お宿が減っているが、昔から信仰心深く伝わってきたものを、今後も続けていきたい」と話した。
 

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