高津区 コラム
公開日:2020.07.17
郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる
まちのこぼれ話
第12話 その5 長岡 榮子さん
◆当時の生活
この辺は農家が多かったから食べ物に苦労はしなかったです。お米は穫れなかったけど麦は穫れたの。だから少しのお米に麦をいっぱい入れて炊いていました。混ぜて炊くと、麦が上の方に浮いてお米が下の方に沈んで炊きあがるでしょう?母がね、お弁当を作る時に、下の方のお米のところを掬って入れてくれていたの。親心だったのねえ…。小麦も穫れたので、すいとんなんかも食べていました。私が小さい頃のごちそうといったら、お刺身とサメの肉。サメの肉はね、白身魚みたいな感じで骨もなくて柔らかくて美味しかったですよ。衣類は二子新地の近くに太田屋という店で買っていました。古い方が物がしっかりしていて良かったです。新しいものは生地がペラペラでだめでしたね。
お祭りは北見方の白髭神社でやっていました。祭囃子は代々決まった家の人がやることになっていました。正福寺の近くに住む、「囃子のエイちゃん」と呼んでいた家が担当していました。毎年、お祭りが近づくと練習する音が聞こえてきてあぁお祭りの時期が来たなと思ったものです。お神輿は記憶に残っていないですね。お芝居はやっていましたよ。村の人がやる年と本職がやる年があってすごく面白かったです。お祭りの日の我が家のごちそうが楽しみだったわ。お赤飯、お煮しめ、てんぷらなどね。お正月と同じでした。
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