高津区 コラム
公開日:2022.06.03
不定期連載コーナー
「社史」探訪
第3回 「優秀会社史賞」を楽しんでみませんか?
今回は「第22回優秀会社史賞」を受賞した社史をご紹介します。優秀会社史賞とは、日本経営史研究所が1978年(昭和53年)から隔年で優れた会社史を選考し、表彰している賞です。
1点目は『東レ90年史』(2018年刊行)です。680ページと長編ですが、沿革編とテーマ編に分けてまとめ、巻末に索引を付すことで、調べやすい工夫がなされています。
2点目は『ニコン100年史 光』(2018年刊行)です。100年の歩みを7章でまとめた1巻と、経営関係資料、事業関係資料、総合年表から成る2巻とで構成されています。1巻は757ページありますが、そのほとんどに写真や図がカラーで掲載されています。
3点目は『日本精工100年史』(2018年刊行)です。経営通史編、技術史編から成る第1分冊と、資料編、年表(総合年表・技術年表)から成る第2分冊とで構成されています。こちらもほとんどのページに写真や図がカラーで掲載されています。編纂過程についての記述が細かいこと、経験に基づくアドバイス「これから社史を編纂される方へ」が書かれている点が特徴的です。
4点目は『パナソニック百年史』(2019年刊行)です。1918年から2018年までを、「世界史の時代区分」によって3部に、さらに「経営の基調の変化をとらえて」10章に分けてまとめた本編と、資料編の2冊で構成されています。本編は縦書きで、本文に付された補足の内容が非常に細かく、あわせて読むことでその背景が伝わりやすい工夫がなされています。
最後は特別賞を受賞した『東ソー80年史』(2018年刊行)です。本編、グループ会社編、資料編の3冊で構成されています。全編カラーの本編は、簡潔な文章と豊富な図表、グラフ、写真などで見やすさを重視した構成です。グループ会社編には、解散、合併、売却などにより「グループ会社台帳」から消えた企業の概要についてまとめた「消えた会社」の項目などがあります。
なお、第22回の受賞社史は候補作品を含め県立川崎図書館ですべて所蔵しており、貸し出しも可能です。今回のテーマは社史情報紙「社楽」でも詳しく扱う予定なので、そちらもあわせてお楽しみください。
(執筆・同館企画情報課 堀田 桃香さん)
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