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高津区版 公開:2022年7月29日 エリアトップへ

不定期連載コーナー 「社史」探訪 第4回「カレーなる社史の話」

公開:2022年7月29日

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今回紹介した社史も同館にすべて所蔵されており、貸し出しも可能
今回紹介した社史も同館にすべて所蔵されており、貸し出しも可能

 暑い夏こそ辛いものを、ということでカレーを食べていると、ふとこの味はいつから日本の食卓に馴染んだのだろうと疑問に思いました。そこで今回は、社史で日本のカレーの過去を探ってみます。

 思いつく社名で当館の所蔵資料を検索してみましたが、社史を発行していないか、当館が所蔵していないことが多く苦戦しました。(これをお読みのカレー関係企業の皆様、社史をお持ちでしたらご寄贈、心よりお待ちしています。)

 まずは『創意工夫 江崎グリコ70年史』を見てみます。昭和35年に発売したカレールー「ワンタッチカレー」について、発売当時の状況などが詳しく書かれていました。歴代パッケージや広告も掲載されています。

 続いては、外食文化の中のカレーについて。『中村屋100年史』には、昭和2年に新宿の店舗に開設した喫茶部で提供していた「インド式のカリー」について書かれていました。創業者の娘の夫でありインド出身のラス・ビハリ・ボースの提案で提供を開始したそうです。創業者相馬愛蔵が「カリーライスに最も適する米」の調達や「カリーの味の向上」につながる鶏の飼育に奔走したことなどが書かれています。

 インドカレーには欠かせない、スパイスについてはどうでしょうか。『カネカサンスパイス60年史』によれば、カレー粉事業は1970年代に「カップめん用のカレー粉開発を依頼」されたことが大きなチャンスだったとあります。

 日ごろお世話になっているレトルトカレーについても見てみます。『創 大塚グループ革新の90年 1921―2011』を見てみると、黄色と赤色が特徴的なパッケージが市松模様のようにページ一面に掲載されたページがあり、1968年に「海外雑誌に掲載された軍隊の携行食品にヒントを得て世界初市販用のレトルト食品を開発し、商品化。」したことが書かれています。

 今回は、いたって単純な興味から、過去へとさかのぼる社史の楽しみ方をご紹介しました。詳しい内容は社史情報紙「社楽」でも扱う予定ですので、そちらもあわせてお楽しみください。

(執筆・同館企画情報課 堀田 桃香さん)

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