統一地方選挙当選者に聞く【3】
これからの高津区私の取組み

維新・県議　日浦和明さん（46歳）

―選挙結果をどのように受け止めていますか？　

　物価高などによる生活の不安が、選挙結果に大きく反映されたと感じている。多くの期待に応えられるよう、気を引き締めて議会活動に取り組んでいく。

―今後、力を入れて取組んでいく課題は？

　地方自治体レベルだけでは難しいところもあるが、成長する神奈川を。そして、防災対策。

―高津区の課題と、対応策等をお聞かせ下さい。

　高津区は多摩川を有しており、異次元の豪雨にも対応できるよう防波堤を強化することなどが急務と考える。また首都直下型地震や、富士山噴火による火山灰への対策など、大規模災害に備えて非常食や簡易トイレの備蓄を促す必要がある。

―黒岩知事の県政運営をどの様に評価されていますか？

　県議会に戻るのは８年ぶり。評価できる立場ではないと考えている。しかしながら、これからの４年間で、どのような政策を行っていくのかを注視すると共に、維新が掲げてきた成長を促し持続可能な社会保障や教育の無償化などといった政策に対して、どれだけ前進するのかをしっかりチェックしていきたい。

―最後に区民へのメッセージをお願いします。　

　成長してこそ、財源の確保につながり、様々な事業の予算もつけられるようになるので、結果的に県民の生活が安全で安心できる社会につながる。国と県、市の議員がタッグを組んで、取り組んでいきたい。

立民・市議　岩隈千尋さん（48歳）

―選挙結果をどのように受け止めていますか？

　前回同様、組織票がない中で８４００票以上の得票を頂き感謝している。党への追い風は皆無だったが、日常の活動を見ているというお声を多く頂いたことから、引き続き「顔の見える政治」を実践していく。

―今後、力を入れて取組んでいく課題は？

　選挙では「市民の生命と生活が第一」をテーマに掲げた。コロナや自然災害など、危機事象に即応できる防災力の向上とＩＣＴを活用した子どもたちの学びの最適化など、教育課題にも取組みたい。

―高津区の課題と、対応策等をお聞かせ下さい。

　高津区における今回の投票率は４年前と比べ１％あがったとはいえ、全市的にみれば下から２番目と低投票率が長年続いている。有権者の６割にあたる約11万人が投票に行っていないことから主権者教育に引き続き取組む。

―福田市長の市政運営をどの様に評価されていますか？

　特別市や脱炭素の先進的な取組みなど、発信力の高さは評価している。一方、市職員の事務ミスによる公金損失や市民サービスへの影響が頻発している。市役所改革は待ったなしである。

―最後に区民へのメッセージをお願いします。

　「溝の口の（イトー）ヨーカドーの議員」が定着している。これからも、気軽に相談できる地元の議員として対話と現場主義を続けていきたいと思う。