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高津区 意見広告

公開日:2025.08.01

市政報告
学校校庭で発生した陥没原因を考える
公明党川崎市議会議員団 平山こうじ

 学校は夏季休業期間に入りました。この期間は安全面や授業への影響に配慮して、多くの学校で様々な工事等が行われます。この夏、注視している修繕工事について令和7年第2回定例会で一般質問を行った内容の一部を抜粋して紹介します。

◆特異な校庭陥没の発生

 問:市立西梶ヶ谷小学校の校庭で連続的に発生した事象の概要を伺う。

 答:昨年5月に校庭北西付近、同10月に中央付近で陥没が発生し、それぞれ修繕工事を行った。その後、南東側の排水桝付近が徐々に沈下しており夏季休業期間中に修繕工事を行う予定。原因は現時点で判明していないが、散水栓の漏水や排水管等の異常が無いことを確認。いずれも人的被害は発生していない。(教育次長)

◆陥没等の原因推定

 他都市で生徒が転落した事例もあり、単なる補修に止まれば再発の可能性や状況悪化が否めません。校庭の地下に「空洞が生成」するプロセス、その立地上から推定される要因を検討しました。

■遺構の存在...近隣の「梶ケ谷神明社上」遺跡・弥生時代中期の竪穴住居跡に関わる遺構が相応の範囲で広がる可能性

■防空壕の存在...戦時中に陸軍の部隊演習場として兵舎が存在しており、付随して周辺に整備された防空壕の存在

■水みちの存在...隣接する梶ケ谷第一公園内湧水池までの間、標高差約15mのかん養域による自然生成の空洞の存在

○校庭の安全確保

 問:調査と平行し市内全学校に対する情報共有と、危機意識の醸成を含め現状把握が必要。

 答:原因究明に努め、市内全校で点検を行うよう指示する。今後も安全に教育活動が進められるよう、校庭の環境整備に努める。(教育長)

○意見要望

 平成3年増築工事ボーリング調査によれば、学校敷地の南寄りに洪積世に形成された埋没谷が分布し敷地内で「地層の傾斜が見られる」と記述。今回の校庭陥没が北西から始まり中央を経て、沈下が南東で確認される「方向・方角に近似」する事実を鑑み、原因究明は関連性に留意が必要です。近年は老朽化に起因する様々な不具合が増え、予測し難い事象への対応は確実にすべきであり、児童生徒の安全確保を第一義に、健全な学校校庭の確保に努めて頂く旨、質疑を結びました。

平山こうじ

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