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多摩区版 公開:2011年4月1日 エリアトップへ

来月から市民館で上演される市民劇「枡形城・落日の舞い」の脚本をてがけた演劇作家 小川信夫さん 菅北浦在住 84歳

公開:2011年4月1日

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教育と演劇が情熱の源

 ○…「川崎市民であることを誇りに思える作品が作りたかった」。06年に上演された郷土・市民劇「多摩川に虹をかけた男・田中兵庫物語」を皮切りに、川崎市にちなんだ2作品をてがけてきた。来月6日(金)からは3作品目となる市民劇「枡形城・落日の舞い」が多摩市民館で上演される。前作までは川崎市南部が舞台だった。今回は舞台を北部に移して鎌倉時代の武将、稲毛三郎重成の半生を書いた。「多摩区に縁のある話を多く盛り込んだ。今まで以上に愛着がある」と明かす。

 ○…自身の半生を教育と演劇に捧げてきた。戦後、横浜国立大学に入学。演劇に興味を持ち、台本を作っては同志と芝居に打ち込んできた。卒業後は出版社勤務を経て小学校の教員になった。教員を務める傍ら、演劇の執筆も続けた。作品が賞を受けることも増えたが、教員を辞めようとは思わなかったという。「教員と劇作家、2つの仕事は車の両輪のようなもの。切り離せない」ときっぱり。

 ○…「両輪」の情熱を支えてきたのは教え子たちだ。教員になったばかりの頃、喧嘩ばかりする子どもたちに、自分が作った物語を聞かせた。すると子どもたちの行動が変わっていったという。「自分たちも主人公のようになりたいと、きちんとした行動をとるようになった」。物語の可能性や情操教育の大切さを痛感した瞬間だった。この時の気持ちは大人向けの演劇を作るようになった今も変わらない。「人を導ける仕事に就けて幸せ」

 ○…「枡形城・落日の舞い」を書き上げた今、取り組んでいる作品がある。戦後、空襲で焼け野原と化した日本で復興にかける人々の日常や情熱を描いた作品だ。「昔から書きたかった」。自分の若かりし頃を題材にしているだけに力も入る。「実際に上演されるかもわからない。でもこの作品が東日本大震災で疲れた日本を少しでも勇気づけられたら嬉しい」。復興を願い、今日も執筆に励んでいる。
 

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