登戸の光明院で今月29日、本堂の屋根替えや諸仏の修復・新調、仁王門新築完成を祝う落慶式典が開かれる。
稲荷山光明院は大日如来を本尊とする真言宗豊山派の寺院で、永禄9年(1566年)に開かれた。2度の火災に遭い、現本堂は安永3年(1774年)に再建された。
本堂の屋根は田端宮大工とかわさきマイスターの関戸秀美さん、職人の集まりである登戸太子講によるもの。技術が必要となる通常よりも厚い0・5ミリの銅板に葺き替えて丈夫に作られているという。
落慶式典の当日は「お練り」と呼ばれる行列が行われ、僧侶や職人、着飾った稚児など総勢150人が周辺を練り歩きながら寺を目指す(午後1時〜)。ルートは日本料理店柏屋を出発し、区役所付近を通過して世田谷町田線を渡って山門前に向かう。午後1時30分から40分頃、寺に到着する予定。
午後2時から堂内で法要と講演が行われる。講演者は染織史家の吉岡幸雄さんと仏師で平城遷都1300年祭公式キャラクターの「せんとくん」を作成した藪内佐斗司さん。関係者以外は本堂客殿に入ることができないが、一般の見学者は境内に設置されたテレビモニターで堂内の様子を見ることができる。
本堂、客殿、境内の一般公開は6月30日から7月3日まで行われる(午前10時〜午後4時)。なかなか見る機会のない本尊や本殿を見ることができる。
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