神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

橘樹郡衙跡調査結果 大型建物跡の規模を確認 新たに小型建物の一部も

社会

公開:2015年9月25日

  • X
  • LINE
  • hatena
手前4つが新たに見つかった掘立柱の柱穴。遺物も複数出土した
手前4つが新たに見つかった掘立柱の柱穴。遺物も複数出土した

 高津区千年の川崎市初の国史跡「橘樹官衙遺跡群」を調査する川崎市教育委員会は9月1日から約2週間かけて、同遺跡群のうち橘樹郡衙跡での第17次調査を行った。同委員会によると、今回の調査で以前に発見した大型建物跡の規模が判明したほか、新たに小型の建物の一部とみられる掘立柱の柱穴が見つかった。

 同遺跡群は、川崎の古代地方官衙の成立から廃絶までの流れを知る上で重要な遺跡。今回の調査は、奈良・平安時代の役所とみられる橘樹郡衙跡と隣接する影向寺遺跡の近隣にある農地で実施した。

 調査地の南側隣接地では2013年度の第12次調査で大型の建物跡が発見された。同委員会によると、その規模は今回の調査で南北5〜6間(約10m)、東西3間(5mほど)と判明した。これまで同郡衙跡で見つかった中でも大型の建物と考えられ、国の役人らの宿泊施設「館(たち)」や、政務などを行う「郡庁」などの一部である可能性があるという。さらに南北に並ぶ掘立柱の柱穴を新たに発見した。小型の建物とみられ、用途などは今後調査するとしている。

 9月12日には調査現場の見学会が開かれ、史跡に関心の高い住民ら約180人が参加した。近隣に住む女性は「こんなに重要な遺跡の近くに住んでいるのが嬉しい」と笑顔で話した。

 同委は10月22日から28日まで高津市民館で橘樹郡衙跡などからの出土遺物を展示する。

大勢が詰め掛けた見学会
大勢が詰め掛けた見学会

多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6

『あさお誕生物語』上映

『あさお誕生物語』上映

柿生郷土史料館セミナー

5月23日

二刀流自分らしく表現

二刀流自分らしく表現

笠原さん、個展振り返り

5月23日

古民家散策と藍染め体験

古民家散策と藍染め体験

多摩区観光協会ツアー

5月23日

三沢川を歩く

多摩川の会

三沢川を歩く

5月23日

万博で「藻」の技術披露

宮前区の企業

万博で「藻」の技術披露

5月23日

収益を活動費に

いのちの電話

収益を活動費に

6月1日 チャリティー寄席

5月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook