多摩区版 掲載号:2016年6月17日号 エリアトップへ

先月公開のカンヌ国際映画祭出品作「海よりもまだ深く」の録音を担当した 弦巻(つるまき) 裕(ゆたか)さん 日本映画大学教授 65歳

掲載号:2016年6月17日号

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音を丁寧に「捕まえる」

 ○…是枝裕和監督の映画「海よりもまだ深く」で録音を担当。関わった是枝作品の中で、今作のほか2004年の「誰も知らない」、「そして父になる」(13年)、「海街diary」(15年)がカンヌ国際映画祭に出品されている。「映画の評価が高いからこそカンヌなどの映画祭で正式作品になるわけだから、それに関わることができるのはやはり嬉しいですね」と笑顔で語る。

 ○…新潟で生まれ、すぐに都内へ。多感な中学、高校生時代に触れたのは、フランスで巻き起こった若手監督による新たな感覚の映画作品群や、芸術や社会志向の強い邦画作品たち。「大手映画会社の作品とは違う低予算の映画が身近に感じられた時代でしたね」。大学生の時から編集作業やシナリオ作りなどの現場を経験し、音楽やオーディオも好きだった流れで録音技師の道へと進んでいった。スタジオ助手から独立し、30代半ばから全国公開作品で仕事をするようになった。

 ○…「お酒も飲むし本を読んだりするけど、趣味は仕事かな。天職かどうかは分からないですが、自分には向いていたと思います」と笑って話す様子は、根っからの映画人のよう。4年前からは、麻生区にある日本映画大学の教授に就任した。「音を意識して映画を観ることはあまりないと思いますが、映画は映像と音の2本の柱でできていて、『捕まえた音』の工夫次第で作品に深みを付けたりすることができます。そういった面から作品づくりの面白さを伝えたい」。瞳を輝かせ、思いを語る。

 ○…今月公開した玉木宏さん主演映画「探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海」(和泉聖治監督)にも携わった。これからのことを聞くと「健康を意識して、多くの興味深い仕事に取り組みたいですね」。大学の教え子たちが昨年初めて卒業し、映画の世界に巣立っていった。「大変だけど面白い」と言う撮影現場で、卒業生と共に仕事をする機会に巡りあうことも、心待ちにしている。

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