神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2018年1月26日 エリアトップへ

宿河原小 心に刻め「どんど焼き」 30年の歴史に幕

社会

公開:2018年1月26日

  • X
  • LINE
  • hatena
竹が「パーン」という音をたてて燃焼
竹が「パーン」という音をたてて燃焼

 市立宿河原小学校(岩田昭彦校長)で伝統行事のどんど焼きが1月19日に行われ、30年の歴史に幕を下ろした。わらなどの材料不足や、近隣住民への配慮などを踏まえ、今年で最終回に。参加した同校児童や教職員、関係者らは校庭で最後の炎を見届けた。

 準備、運営のまとめ役で民生委員の大岡祥浩さん(72)の解説で、児童らはどんど焼きについて学習。岩田校長は「みんなの心にしっかり刻んでほしい」とあいさつし、点火した。高さ10メートル近くに組まれたどんど焼きに火がつくと、全校児童約780人をはじめ学校関係者、近隣幼稚園、保育園の園児らが見守った。実行委員の一人、3年の田中莉結(りゆ)さん(8)は「心にずっと残したい」と感想を話した。例年、宿河原幼稚園(関山真弘園長)では年長のみ参加していたが、今年は年少、年中を含む約200人で参加。「寂しいが、続けてくれたことに感謝したい」との声も聞かれた。

 全国各地で昔から行われるどんど焼きは、竹の周りにわらを立てかけ、正月のしめ飾りやだるま、書き初めを積み上げて点火する行事。同校では、昔の暮らしを学ぶ3年生の地域学習として、どんど焼きを社会科の一つに取り入れてきた。

 民生委員やPTAの現役、OBら地域住民の協力のもと準備や当日の運営を担ってきたが、周辺の水田や竹やぶが減少し、材料のわらや竹が入手困難に。火の粉や灰が近隣住宅に飛んで苦情等につながることもあり、昨年ごろから取りやめることが話題に出始めたという。

 同校のどんど焼きの発起人で、民生委員への協力呼びかけや、わら集めなどを担ってきたPTA会長(当時)の三留一泰さん(73)=宿河原在住=は「30年は一つの区切り。近所との関係もあるので仕方ない。でも地域の伝統は継承していかなければ」と思いを話す。三留さんは同校で昔遊びを長年教えており、今後も続けていきたいという。

団子を焼く児童ら
団子を焼く児童ら

【ナイスオン】【バンバン】

【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替

https://www.niceon-golf.jp/ http://www.prime777.co.jp/

<PR>

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

ツチノコの謎 映画で迫る

麻生区在住今井監督

ツチノコの謎 映画で迫る

目撃談追い続け5月公開 

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CFに初挑戦、資金募る

4月12日

ボトル販売、実現へ

かわさきそだちワイン特区

ボトル販売、実現へ

規制緩和 観光振興も期待

4月12日

水路に蓋 地域の願い実現

多摩区菅馬場

水路に蓋 地域の願い実現

危険な通学路、一部解消

4月5日

天井絵「雲龍図」5月に公開

麻生区黒川西光寺

天井絵「雲龍図」5月に公開

市制100周年事業に認定

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook