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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2019.02.08

新多摩川ハイムのウェブサイト「ハイムのひろば」を運営する住民団体で代表を務める
山根 昭郎さん
中野島在住 66歳

発信者として、広く新しく

 ○…中野島にある大型マンション「新多摩川ハイム」に住んで30年余り。同マンションのウェブサイトを制作、運営する住民団体「ハイムのひろばをつくる会」の代表として、情報収集や発信の仕方に日々考えを巡らす。同会メンバーが創意工夫を重ね、昨春にサイトを一新。目指すのはマンション内外の交流が生まれるオープンな場だ。「ハイムの住民だけでなく、地域とのつながりを深められれば」と、作り手としての思いを語る。

 ○…建設当時、大規模開発マンションとして注目された「ハイム」に世田谷区から転居。定年までは海外駐在もあり、近所付き合いはないも同然だった。昨年度、管理組合の理事を引き受け、ウェブサイトづくりに携わることに。制作を通じて、マンション内の活発なクラブ活動や、隠れた才能を持つ住民に出会った。「理事をやって、自ら活動することで住民や地域のことが分かってきた」。今ではそれらの活動を発信する立場となり、サイトで魅力を伝えている。

 ○…新潟県生まれ。大学で上京し、結婚後は一男一女に恵まれた。現在は妻と2人暮らし。調布市に住む娘は、孫を連れてよく遊びに来る。最近は趣味で書き留めていた英語の知識をまとめ、「中学の英語をあなどってはいけない」と題したサイトを自作。毎日のように更新を続けつつ、ハイムのサイトでは「こおろぎ博士」として、役立つ英語を楽しく発信している。

 ○…築30年以上が経過し、ハイムの住民は高齢化が進んでいるという。「ウェブの情報は若者だけでなく高齢者にとっても必要。新しい情報をいち早く発信したい」。そのためにも、多世代に見てもらえるサイトの形を模索する。「便利で質の良い情報を載せて、裾野を広げられたら」。仲間と共に、挑戦を続ける。

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