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岡本太郎美術館 緑と20年、新時代を歩む 式典に100人 期待の声

文化

掲載号:2019年11月1日号

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美術館のシンボルとして親しまれる「母の塔」
美術館のシンボルとして親しまれる「母の塔」

 生田緑地にある川崎市岡本太郎美術館(枡形)が、10月30日に開館20周年を迎えた。25日には同館で記念式典を開催。参加者は20年の歩みを振り返り、これからの美術館に対する思いを新たにした。

 20世紀を代表する芸術家・岡本太郎氏は高津区出身。1991年、2千点におよぶ作品を川崎市に寄贈したことから美術館の建設構想が始まった。それから8年、生田緑地の豊かな自然と芸術作品を五感で楽しむことができる「体験型美術館」として99年に開館。景観を守るため展示スペースの大部分は地下にあり、シンボルの「母の塔」は自然の中で共生している。

 同館では太郎作品が楽しめる常設展のほか、近現代の美術や新人作家を紹介する展覧会を企画。幅広い年代に向けたイベントも展開してきた。年間約7万人が訪れ、昨年年11月に総入館者数150万人を達成した。

館長ら、思い強く

 記念式典には関係者や地域団体代表など約100人が参列。福田紀彦市長は「市にとっても大切な美術館。引き続きご協力を」と話し、東京五輪や大阪万博に触れながら「国内外の来館者がますます増えるのでは。岡本太郎と川崎市の魅力を同時に発信できる」と期待を寄せた。川崎市観光協会の斎藤文夫会長は「この地に美術館があることは我々市民の誇り。岡本芸術を世界に披露する拠点として、さらなる発展を」と祝意を表した。

 翌26日からの記念展後期の開催を祝し、同館の北條秀衛館長=人物風土記で紹介=と福田市長、多摩区商店街連合会の安陪修司会長がテープカット。最後のあいさつでは、北條館長の呼びかけで同館職員が1人ずつ自己紹介をし、それぞれに拍手が送られた。北條館長は「今までの歩みを振り返るとともに、令和の時代を歩んでいくという覚悟を職員一同で固めようと、この20周年を企画してきた。これからも温かいご支援をお願いしたい」と思いを語った。

つづく記念事業

 同館は今年7月から来年1月の間、20周年記念展「これまでの企画展みんな見せます!」を開催。入館者への特典として、限定の「TAROシール」を配布している(後期展は毎日先着100人)。

 リーフレットも刷新し、これまでの日本語と英語版に加えて韓国語、中国語版を作成。今まで日本語だけだった音声ガイドは同4言語に多言語化した。展覧会の記録をたどった冊子と、全ての収蔵品をまとめた目録も発行し、節目の年に美術館の変遷を振り返っている。

(右から)北條館長、福田市長、安陪会長
(右から)北條館長、福田市長、安陪会長
参列者へ感謝を伝える北條館長と職員ら
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