春の叙勲・褒章が先月29日付で発令され、多摩区内からは計9人が受章。多摩区選出の元川崎市議会議員・廣田健一さん(70)は地方自治功労として旭日双光章、多摩消防団庶務部長の吉澤偉臣さん(55)は消防功績で藍綬褒章に選ばれた。
菅北浦在住の廣田さんは、2003年に市議初当選。PTAの市協議会会長や消防団等での経験を生かし、4期16年にわたって市政と向き合った。受章について、廣田さんは「16年間のご褒美。地域の皆さんの後押しや家族の理解があって議員活動を続けられた」と感謝を表した。
吉澤さんは家業の金物店を継いだことを機に、1993年に消防団の中野島班へ入団。地域防災を担って27年、本団の庶務部長に先月就任した。吉澤さんは「先輩や後輩の支えで長年やってこられた。風水害への対応や若手育成など、これからの消防団の在り方を考えていきたい」と語った。
今春は全国で4181人が叙勲、682人が褒章を受章。多摩区在住の他の受賞者は次のとおり(敬称略・順不同)。
【2020年春の叙勲】▽瑞宝中綬章/円田善英(79)日本体育大学名誉教授・教育研究功労/大石弘(80)山形大学名誉教授・教育研究功労▽旭日小綬章/前川渡(70)元日本弁護士連合会常務理事・弁護士功労▽瑞宝小綬章/相澤雅文(72)元財務省九州財務局長・金融行政事務功労/杉本文治(72)元独立行政法人駐留軍等労働者労務管理機構管理部長・防衛行政事務功労/田中輝夫(71)元川崎市消防正監・消防功労▽瑞宝単光章/鈴木繁二(70)元川崎市清掃作業員・環境衛生功労
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