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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2020.06.26

創部30周年の「多摩ミニバスケットボールクラブ」で代表を務める
佐藤 勝さん
中野島在住 65歳

「子ども目線」で楽しさ追求

 ○…川崎市立の小学校教諭として定年過ぎまで勤務。競技は未経験ながら、バスケットボールを通じて「体」「心」「友達」の3つをつくることを目標に、子どもたちと向き合ってきた。「バスケはもちろん体育やスポーツが好きになってくれたらうれしい」。発足から倍以上に増えた男女100人規模のクラブで、一人ひとりに思いを込める。

 ○…初任地の下布田小で、先輩に誘われて初めてバスケを指導。転勤先の東生田小でミニバスチームをつくったのが始まりだった。練習は週2日ほどで「やり過ぎない」「教え過ぎない」がモットー。「競技者としてではなく、教員だからこそ自分にやる価値があるはず」。勝てるチームよりも人間教育を重視してきた。当初は卒業してバスケから離れるケースが多かったが、ここ十年は中高の部活でも続ける卒業生が増加。現在は、養護学校の教員と教員志望の大学生の教え子2人がスタッフとしてクラブに携わる。「やっててよかったなって思う」

 ○…市立向丘中、県立生田高時代は剣道に打ち込み、高校ではサッカー部も兼部。大学では社会科で中学校教諭の資格を取得したが、夜間大学に入り直し小学校教諭の道へ。縁あって市立小学校体育研究会の門を叩き、西梶ヶ谷小の校長時代は会長も務めた。「目標にどうやって到達するか。練習方法を探したり、子どもたちの自発的な思考や行動を促したい」。子ども目線を忘れずに、楽しみ方を追求し続ける。

 ○…平日は放課後のスポーツ教室を運営するNPO法人で働き、バスケも指導。週末は多摩ミニバスだが、「元気なうちは続けたい」と前向きだ。学校やバスケを撮り続けてきた「カメラも再開したい」。新型コロナで休止中のミニバス。活動を心待ちにする。

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