多摩川を題材にしたミニアチュール(細密画)作品を手がける 清田 陽助さん 市内在勤 34歳
自然への思い 絵筆に込め
○…極細の筆と水彩絵具で、マッチ箱ほどの画用紙に緻密な絵を描く。多摩川や里山、旅先でとらえた写真やラフスケッチを基に、1作品の完成まで数カ月。風景画を中心に50点を超える。二ヶ領せせらぎ館のほか、学生のころから市内外で個展を開いてきた。「自然の大切さと同時に、面白さも伝えられるかが一つのテーマ。その場所に行ってみたいと思ってもらえたら、ある意味成功だと思う」と微笑む。
○…川崎区生まれ、麻生区・幸区育ち。日本画家の祖父に影響され、小学生のときから絵筆を握った。中学の部活では油絵を描くも、教員から「絵が細かすぎる」と指摘。反発するように、高校からは独学で細密画の表現方法を確立した。一方、植物にも傾注。東京農業大で造園学や樹木学を学び、里山保全活動も開始した。「市民活動に関わったからこそ、支える立場になりたい」と10年前、川崎市職員として造園の道を歩み出した。
○…生田緑地への思い入れも強い。13年度、開設したばかりの整備事務所に配属。緑地内の多団体が参加するマネジメント会議の事務局として奔走した。「4年間、試行錯誤の連続。一番経験を積んだ場所」。現在は妻と町田市で暮らす。登戸で乗り換え、川崎駅まで通勤。今春からは、整備計画の担当として再び生田緑地に関わる。仕事以外でも、ボランティア活動「里山倶楽部」で緑地に足を運び続ける。
○…個展を開く二ヶ領せせらぎ館は、植物観察会の講師や広報紙への寄稿などで約10年の縁。同館の運営団体とともに、台風被害で荒れた河川敷の野草復活調査にも取り組む。「今の活動を続けつつ、さらに自然の楽しさを伝えられる方法を考えたい」。画家に造園家、樹木医――多彩な目で水辺と緑を見つめる。
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4月19日