剣道クラブ「剣桜会」の指導部で、オンライン稽古の企画に携わった 石崎 徹さん 菅城下在住 51歳
「正攻法」貫き、ただ前へ
○…一昨年、小2だった娘の入会を機に「剣桜会」に出会い、翌年に自身も入会。今春からは指導部に加わった。3月以降、コロナ禍で稽古が取りやめになったが、指導部の仲間とオンライン稽古を企画。休校と外出自粛に直面する会員児童のためにと、5月から画面越しの稽古と交流の場を提供し続けている。
○…経営学部の教授として専修大学の生田キャンパスに通勤。勤務2年目から体育会剣道部の副部長に着任し、部長を経て現在は顧問を務めて7年目になる。4月から1カ月あまり大学は休講になり、5月の連休明けからオンライン授業が続いている。その経験も生かし、剣桜会のオンライン稽古では素振りなどを中心に基礎を徹底。「剣道は心の鍛錬。奥深く、完璧が存在しない」。子どもたちに心技体を伝授する日々だ。
○…東京で生まれ育ち、少年時代から水泳や「走らされてばかりだった」野球で足腰を鍛えた。テレビで見た時代劇がきっかけで剣道に憧れ、中学から大学付属の高校、早稲田大学と剣道部へ。大学では商学部で広告論を専攻。「小野派一刀流」免許皆伝の指導者から教えを受け、今も宗家の道場に通う。3年前には免許皆伝を取得。「曲がったことをせず、ひたすら前へ前へ」という姿勢は始めたころからずっと抱き続け、現在の指導法にもつながる。
○…結婚を機に多摩区へ引っ越し、菅町会の役員も経験。体育部で運動会の運営にあたった。「町会のベテランとも交流でき、横のつながりが広がった」。川崎市関連では屋外広告物審議会の会長、ブランディング事業の審査に携わるなど、地域に根差した活動は多岐にわたる。剣道では「教士七段」の今、合格率1%以下といわれる八段の審査突破が夢だ。
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3月29日