川崎市は3月下旬から、マイボトルを持参することで誰でも給水できるウォーターサーバーを市内公共施設に試験導入。「給水スポット」として30台程度を順次設置し、約2年かけて利用状況を検証していく。
市は導入に先駆け、ウォーターサーバーのレンタル事業を行うウォータースタンド(株)(埼玉県)と3月23日に協定を締結。2023年3月まで、機器を無償で借り受ける。同社は市の二酸化炭素排出量削減を目指す取り組み「脱炭素戦略」(かわさきカーボンゼロチャレンジ2050)の賛同企業。4月2日時点で、鎌倉市をはじめ、全国10カ所の自治体とペットボトル削減に向けた協定を結んでいる。
多摩SDC等区内3カ所に
今回のウォーターサーバーは、タンクの交換を必要としない水道直結式(浄水フィルター内蔵)を基本に設置。すでに市役所第3庁舎(川崎区)などに置かれており、設置状況は市ウェブサイトで順次公開される。
多摩区では4月末までに、多摩区役所1階のソーシャルデザインセンター(多摩SDC)と中野島こども文化センター、三田こども文化センターに設置予定。多摩SDCの岡本幹彦代表は「マイボトルやマイ箸を誰もが持って、街中で気軽に使えるようになれば」と期待を寄せる。
市は昨年11月、プラスチックごみを取り巻く課題に取り組むための対応方針を策定。市内で年間約2億本排出されるというペットボトルごみの削減も課題の一つとして挙げられていた。
試験導入を決め、市担当者は「取り組みを通して、環境に対する意識を高めてほしい。マイボトルの普及とプラスチックごみの削減につながれば」と話している。
|
<PR>
多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|