川崎市が2025年度完工を目指す登戸土地区画整理事業の都市計画道路「登戸2号線」の将来像を冊子化した「まちづくりコンセプトブック」が、先月発行された。該当地区の土地権利者らが協議し作成。沿道のイメージがイラスト入りで盛り込まれている。
冊子を手がけたのは、地権者約20人と登戸区画整理事務所の職員によるグループ「登戸2号線沿道まちづくり勉強会」。小田急線西側で登戸駅と向ヶ丘遊園駅を結ぶように整備される2号線を、魅力ある通りにしようと取りまとめた。
表紙には「多彩な人々を引き寄せ、人々が楽しみ、憩う通り」などのキャッチコピーを表示。地権者らが市と共にまちを育てていく上で、商業者や居住者、来街者など「なかま」(仲間)が不可欠としている。
目指すイメージとして「イツモ」の日(通常時)と「ハレ」の日(特別な日)の2種類を設定。イツモでは安全や憩い、交流を想定し、ベンチ設置やテナント誘致を掲げる。年に数回のイベントや歩行者天国をイメージしたハレは、広場としても活用できる道を描いた。
勉強会は昨年9月から3月まで3回、歩道幅員や道路空間について検討する現地視察会は昨年10月に開催。地権者からは「スピード感を持って進行を」「店舗募集が心配」「地権者が同じ方向性で進むことが重要」などの声も挙がった。区画整理事務所の担当者は「これらのイメージをどうやって実現していくかが課題」としている。
工事が進行する登戸2号線の整備は、2022年度中に暫定整備を終え、歩道を含めた道路形態が確定後、本整備を24年度以降に行う予定。
冊子はA4判で12ページ。区画整理事務所で配布されるほか、市サイトでも閲覧できる。
多摩区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|