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多摩区・麻生区 文化

公開日:2021.07.09

まんが原画680点
藤子ミュージアムで10周年展

  • 入り口を彩るイメージ展示

  • 初展示の原画「Uボー/雲にのりたい」1976年 (C)Fujiko-Pro

  • 内覧会で思いを語った、藤子ミュージアムの赤津一彦社長(右)と福田市長

 9月3日に開館10周年を迎える、長尾の「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」(宮野哲也館長)。多摩区ゆかりの同氏のまんが原画約680点を1年間、4期に分けて展示する「10周年記念原画展」が今月幕を上げた。



 1951年にまんが家としてデビューした同氏(本名・藤本弘)は、安孫子素雄氏と2人で藤子不二雄として活動。多摩区には61年から居を構えた。87年にコンビ解消後は藤子・F・不二雄として「ドラえもん」など誰もが知る児童まんがを数多く手がけた。



 今展ではデビュー作「天使の玉ちゃん」以降、「パーマン」「オバケのQ太郎」「大長編ドラえもん」シリーズなど代表作を、90年代まで年代別に展示。3カ月ごとに展示内容を入れ替え、来年6月30日まで開催する。



 通常、原画の展示は複製と本物を入れ替えるが、今展では4期にわたるためほとんどが本物。その半数以上が館内初展示という。宮野館長は「過去最大枚数の原画展。先生はいろいろな切り口、角度でまんがを執筆されてきた。あらゆる層にファンになっていただきたい」と強調。「親子3代で来ていただくことも多く、つながっていくことが大切だなと感じる。先生の作品には人の本質のようなものが入っていて、歳をとっても子どもでも何となく感じるものがあるのでは。ベースのような部分がこのミュージアムにはある」と胸中を語る。



 先月30日、内覧会を訪れた福田紀彦市長は「4月には来場者400万人を数え、川崎市を代表する、世界に誇る文化施設になった。『きっと未来は明るい』と思ってもらえるような展示になれば」と思いを込めた。



 問合せは同館【電話】0570・055・245。

 

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