戻る

多摩区・麻生区 トップニュース教育

公開日:2021.08.06

SSH多摩高
韓国生徒と遠隔交流
夏期講座 SDGsや文化語る

  • 韓国語を書いたノートやスマホ画像を使い、画面越しに会話する生徒たち=28日

  • 伝統楽器を体験=29日、同校提供

 国際的な人材育成や先端の理数教育を実践するSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に、文部科学省から指定されている県立多摩高校(宿河原)。この夏は韓国文化に触れようと、独自の特別講座を開講。同国生徒とオンラインで交流し、理解を深めた。





 同校は市内で唯一「SSH」指定を受け、今年度で3年目。今回の企画では韓国語講座、オンライン意見交換、伝統楽器とK-POPダンス体験講座が先月27日から3日間にわたり行われ、生徒10人が参加した。





 2日目の28日には、同国坡州(パジュ)市・ハンビッ高校の生徒8人とオンラインで対話。4グループに分かれ、両国の文化や学校生活、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みなどについて情報交換した。多摩高の生徒は事前に用意した質問項目などを見ながら、韓国語と英語を中心に言葉を交わした。





 ドラマや音楽で韓国に興味を抱いていた長野真子さん(1年)は、「身振りや紙に書いた韓国語で何とか話が通じた。国は違うけれど、趣味や好きな食べ物が似ていて共通点も多くてなじめた」と笑顔に。「温暖化で韓国も日本と同じように暑く、リサイクルや省エネに取り組んでいることを知った」と振り返った。別府樹さん(1年)は「韓国でも気温や雨など気候の変化が多いのは、日本と同じだと思った。英語がまだまだだったので、これから頑張りたい」と感想を話した。





日韓の懸け橋に





 同講座の発起人は、英語と韓国語の指導歴を持ち、多摩高に今春赴任した平沼宏仁副校長。県立大和西高校に勤務時代、大和市が韓国・光明市と姉妹都市になった縁で、後にハンビッ高校との交流を開始。語学力向上や日韓相互理解のために、同校との交流企画を勤務校で続けている。平沼副校長は「予想以上に会話できていた。意思疎通ができれば、語学学習の意欲向上にもつながる」と手応えを語った。





 同校はSGDsをテーマに、2年生による発表会を9月に行う予定だ。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

多摩区・麻生区 トップニュースの新着記事

多摩区・麻生区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS