区画整理で変わりゆく登戸を舞台に、シャボン玉と空き地が共演--。地域活性と空き地活用を掲げたイベント「登戸まちなか遊縁地」を手がける実行委員会が、「シャボン玉オヤジ」や地元のグラフィックデザイナーらと連携。今の風景を写真で残そうと、8月28日に空き地で撮影会が行われた。
この企画を主導した登戸まちなか遊縁地実行委員会(黒崎泰由代表)は、登戸地区の空き地に遊具やステージ、出店ブースを設けて野外イベントを開催してきた市民団体。今回、生田緑地など区内外で独自のシャボン玉を飛ばすパフォーマンスを行う「シャボン玉オヤジ」や、登戸地区の街並みを写真に収めてインスタグラムで記録する活動を広めるスミナツコさんらが協力した。
多分野の力、結集
「都市開発が進む登戸の空き地で、カメラマンを集めてシャボン玉撮影会ができないか」。シャボン玉オヤジから多摩区地域振興課に提案が投げかけられたのは6月ごろ。同課と登戸区画整理事務所の働きかけで、遊縁地の委員やスミさんとの連携が実現した。
当初は参加型イベントを計画していたが、コロナ感染状況を踏まえ、関係者のみで行う非公開形式に。夕方から登戸1号線や2号線、線路沿いなど空き地4カ所を移動。スタッフの子どもたちもシャボン玉を飛ばしながらの撮影会となった。
「残したいまちの写真」「登戸」などのハッシュタグで、インスタグラムに写真を保存するスミさんは、この日もカメラを手に奔走。「今しかないこの景色をシャボン玉と一緒に写すことで、記憶に残せれば」と思いを寄せた。
シャボン玉オヤジは最後の会場で、色付きの照明器具や音響を活用。色とりどりに染まったシャボン玉を飛ばす演出を約30分にわたり披露した。10年以上の活動の中で夜のパフォーマンスは初といい、「不安はあったが周りの協力があって何とかできてよかった。コロナが収まったら盛大にやりたい」と思いを語った。この日の終わり、遊縁地の黒崎代表は「コロナ下でひっそりとした開催になったが、いい思い出になったと思う」と参加者へ語りかけた。
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