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公開日:2021.11.05
脳神経内科
頭痛がなくても「片頭痛」かもしれないってほんと?
コロナ禍では、通常診療の患者さんの大きな変化があります。「Before COVID―19」と現在の最も異なる印象は、「片頭痛」で受診される患者さんの多さです。そして、多くの場合は自分が片頭痛と自覚していません。
片頭痛は血管の収縮と拡張によって起こる頭痛です。病態は複雑で、頭痛に先立ち、または関連なく起こる症状として予兆や前兆があります。急な眠気、あくび、乗り物酔いの様な感じ、集中力低下、キラキラする光が見える、言葉が出にくい、肩こりのような頸部痛、光が眩しい、音がうるさい、手足の痺れ、目の奥の痛み、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛――。これらの頭痛と関連するとは思えない症状が、実は片頭痛の症状なのです。
特に典型的なのは、ギザギザの光が見える視覚性の前兆(閃輝暗点)です。また、生理(月経)のときの頭痛を生理痛の一つと考えている患者さんがほとんどですが、これも片頭痛です。このような複雑さから、頭痛以外の症状で一般内科を受診すると、片頭痛とは異なる診断を受けることも少なくありません。
片頭痛は学校を休む、会社を休むという社会的損失が問題です。だいぶ意識改革されてきましたが、まだ「たかが頭痛で」という風潮は残っています。片頭痛と一言で言っても、一時的に片方の手足が動かなくなる片麻痺性片頭痛や、発作を起こす痙攣性片頭痛もあります。さらには、片頭痛に伴う脳梗塞につながる危険性もあるのです。
最近、「ヒト抗CGRP受容体モノクローナル抗体製剤」という新しい片頭痛治療薬が保険適用となりました。重症度の軽減や発作発症を抑制するもので、月1回の皮下注薬です。当院でも実施しています。年数回の頭痛であっても、心当たりのある方は専門医に相談してみましょう。
登戸内科・脳神経クリニック
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多摩区登戸新町434
TEL:044-930-1050
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