多摩区・麻生区 人物風土記
公開日:2021.12.10
本格始動した市民グループ「たまくママのわ」の代表を務める
楠部 静代さん
菅在住 41歳
癒しと調和、まちに元気を
○…区画整理が進む登戸地区で「多摩区のママたちが集まって、特技を生かしてまちに貢献できたら」との思いで、仲間3人でグループを結成。「引っ張るタイプのリーダーじゃない。みんなを尊重し、調和しながら一緒にまちをつくっていきたい」。小田急と川崎市の空き地活用の中で毎週水曜日、出会いと交流の場づくりを今月から展開。親子向けヨガや工作教室を企画していく。
○…夫の仕事の関係で、長男と次男、長女と多摩区へ移り住んで5年目。引っ越しの決め手は「子育てしやすくて便利で、自然も豊か」。家族そろって多摩区に来て間もなく、母子向けの市民館講座に2歳の長女と参加。地域活動につながる仲間の輪が広がった。赤ちゃんヨガやベビーマッサージの勉強を続け、現在はヨガ講師として働きながら、地域に目を向ける。小6の長男も活動を手伝う頼もしい存在だ。
○…岡本太郎の「太陽の塔」が部屋の窓から見える、大阪市の万博記念公園のそばで生まれ育った。美術館のある多摩区に住む今、「太郎さんとは不思議な縁がある」と笑顔を見せる。小5から中3までバスケットボールで汗を流し、短大卒業後はフリーターとしてホテルに2年勤務。アロマテラピーなど当時の「癒しブーム」に乗じ、資格を取得しセラピストの道へ。リフレクソロジーのサロンに8年ほど勤め、店長も経験した。
○…ふらっと来て誰かに悩みを打ち明けるような場がない中、まずは行動してみることに意識を注ぐ。「面白そうな所に人は集まる。専門分野に長けた人がいると気軽に相談しやすい」。ヨガもその手段の一つで「心と体、親子、人と人。つなぐという意味がある」。活動は始まったばかり。「まち全体を笑顔で健康に」と前を向く。
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