多摩区薬剤師会の会長を務める 吉澤 八千代さん 東生田在住 61歳
柔と剛、共存し寄り添う
○…多摩区に関わる薬剤師や薬事関係者ら66人が集う組織のリーダーとして3年目。川崎市が力を入れる「地域包括ケアシステム」の推進を掲げてきた前会長の意思を継ぐ。ケアマネジャー有資格者として「患者が寝たきりになっても最期まで看取れるよう『かかりつけ薬局』の考え方を浸透させたい」と強調する。
○…地元は登戸台和町会。幼稚園から高校まで中野島のカリタス学園に通い、「身近な職業だった」教員に志を傾ける。元看護師の母親から勧められ、薬科大学の薬学部へ。教職の道もあったが製薬会社に就職。研究所で抗生物質の開発に4年ほど携わり、出産を機に退職した。区内で薬局勤務を経て1996年、東生田に花梨薬局を開業。同時に県と市、区の薬剤師会に入会した。
○…新入り時代、区薬剤師会の勉強会では「先輩が仲間思いで優しくて心強かった」と感謝する。総務委員や休日診療所の委員を務め、ごく自然と会長職に。かつては「薬局の職業組合のような存在だった」という薬剤師会を「職能として進めなければ」と決意。薬売りから医療に携わる立場へ――。その役割を明示し、広めようと尽力してきた。薬局では薬の服用について「患者の気持ちを優先して強く言えないのが欠点」というが、「本人に寄り添った薬剤師であるべき。それが一番」と信念を貫く。
○…区画整理が進む登戸は「昔ながらの雰囲気と斬新さがあるまち。一新したときに、この辺りを盛り上げていかないと」と思いを寄せる。住居でもある薬局の目前には川があり「アヒルやシラサギ、コイもいる」と、水辺をのぞきながら散歩する。自然豊かな地元で「会のメンバーと、多職種で連携してみんなが暮らしやすいまちになれば」と願いを込めた。
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4月19日