多摩区・麻生区 人物風土記
公開日:2022.03.11
市立中学校の美術教諭で、多摩区制50周年の記念ロゴマークを制作した
鈴木 寿子(ひさこ)さん
中野島在住 53歳
言葉超え、絵で自己表現
○…多摩区誕生から50年の今春に向け、区が公募した記念ロゴマークをデザイン。選考と区民投票を経て、273作品の中から決まった。ナシや二ヶ領用水、そこに生息するカワセミなどをモチーフに、多摩区の魅力を凝縮した。「みんなのシンボルとして、住んでいる人たちの誇りになれば。自然の豊かさをいつまでも大切に思ってほしい」と願いを込める。
○…生田緑地近くの東生田で生まれ育った。幼少から家では2人の姉と絵に明け暮れ、幼稚園に行くと自作の紙芝居を友達に聞かせた。南生田中、県立百合丘高ではバスケットボール部で汗を流す一方、教室でイラストや似顔絵を描くと「みんなが喜んでくれた」。高校卒業前には剣道部顧問の依頼で、防具の胴を飾るユリの花をデザイン。その後、同部が関東大会出場を果たすと、縁起物として受け継がれるようになった。
○…「絵はずっと続けられるから」と大学で日本画を専攻。地元でお世話になった多くの先生に恩返ししようと、川崎市立中学校の教諭になり、昨年で勤続30年に。市内5校で勤め、稲田中では創立70周年記念式典で桜を素材に体育館の装飾を手がけた。ものづくりが好きだという原点は「無心でずっと集中できるところ」。美術教諭として、生徒たちには「コミュニケーションが苦手でも、作品に自分を投影すれば自分を発信できる」と教えている。
○…「子どもが大好きだから」と、退職後は工作やお絵描きの教室を地元で開くことを思い描く。「多摩区が一望できる」と昔から通う枡形山展望台や、散歩が日課の二ヶ領用水は特別な存在。長男や長女と遊んだ稲田公園も思い入れ深い。「人が集まれる場所がこれからも増えれば」。夢は膨らむ。
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