菅を拠点に、留学生の支援や日本文化の伝承を続けてきたNPO法人SAGA国際交流協会(原島小賀子理事長)。コロナ禍で一昨年から受け入れが止まっていたが、7月14日、東京に滞在するフランスの留学生7人が着物着付けと家庭料理の体験に訪れた。
原島理事長(82)の自宅で今回受け入れたのは、仏国立ロレーヌ大学の3年生。フランスで着物ショーをした経験もある原島理事長が、長年集めてきた振袖や袴を貸し出した。振袖を着たアン・シャルロッテ・スカルジィニさん(20)は「本当にすごい。ちょっと苦しいけど大丈夫」、サラ・デ・ファツィオさん(20)は「すてき。いい色ですばらしい」とそれぞれ笑顔を見せた。昼食では五目寿司や赤飯を堪能。最後にはプレゼントされた浴衣の着方を熱心に練習し、着用したまま帰路についた。
今回は、原島理事長と親交のある近所の女性3人も着付けや調理を支援。これまでも地元の学校や団体を巻き込みながら文化体験を提供してきた原島理事長は、「振袖も普通はお金をかけないと体験できないが、誰でも受け入れて、費用をかけずにいい交流をさせてあげたいというのが私たちの考え」と思いを話す。「皆さんも機会があれば、緊張や特別な扱いをしないで外国の方と楽しく交流してほしい」と呼びかけている。
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