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公開日:2023.01.06

資源生かし 跳躍の年に
藤井区長、2023年を語る

  • 新年への思いを「跳」と表現した藤井区長

  • 昨年8月の第2回地域デザイン会議

 本紙では、多摩区長として就任2年目の藤井智弘氏(59)に、恒例の新春インタビューを行った。藤井区長は区制50周年の2022年を振り返りつつ、23年のテーマに「跳」の一文字を提示。来年の市制100周年に向けて、弾みをつける1年にしたいと語った。(聞き手/本紙・船橋菜月)

半世紀 活性の契機

 ――まずは区長として2年目の2022年、総括をお願いいたします。

 「何と言っても多摩区が区制50周年の節目を迎え、4月には記念式典で区民の皆さんと一緒にお祝いできたことが大きな出来事です。実行委員会に準備を進めていただき、関連で26件の冠事業に加え、公募企画事業は4件実現しました。区民自ら申し込んで参加するという主体的な意識で、50周年を盛り上げていただけたと感じています。年度内の取り組みとして1月29日には防災講演会を開催します」

 ――コロナで休止していたイベントが、感染対策のもと徐々に再開された一年でもありました。

 「多摩区民祭が3年ぶりに開催され、地域のにぎわいが戻りつつあることを実感できたと言えます。現場に足を運び、いろいろな方と直接お話できるということは本当に貴重な体験です。公募と区民投票で決定した区制50周年のキャッチフレーズ『人と緑でつながる多摩区』を改めて実感できました。区ゆかりの武将・稲毛三郎重成を題材にしたパネル展示や外遊び企画も展開し、地元の歴史や魅力を発信する機会になりました」

 ――開設3年目の「多摩区ソーシャルデザインセンター」(多摩SDC)は、今年度で運営組織と市との協定期間が終了します。

 「区民の皆さんが主体で運営し、団体支援を中心にさまざまな事業を展開されています。開設当初は13人だったメンバーも、学生を加えて昨年4月時点で55人に増員。75%が20代以下という活気ある構成になっています。子ども食堂や登戸・たまがわマルシェ、日本民家園での古民家カフェなどを運営してもらいましたが、地域資源を生かし、まちの活性化やコミュニティーづくりにつながっています。一方で、活動地区の偏りや多世代の参画など課題もあります。協定の最終年度としてこれまでの評価・検証を行い、次年度以降も取り組みを推進していきます」

 ――試行が始まった区民参加の「多摩区地域デザイン会議」についてはいかがでしょうか。

 「多摩区では昨年5月と8月に開催しました。地域の横のつながりや、区における多摩SDCの今後のあり方をテーマに議論を交わしてきました。今後も多様なテーマを設け、より多くの方に関心を持ってもらいたいと考えています。さまざまな課題解決につなげていけるよう、参加しやすい形で来年度も試行を続けていきます」

新施設や市100周年

 ――2023年は多摩区にとってどのような1年になるでしょうか。

 「生田浄水場用地に建設中の『フロンタウン生田』が3月にオープン予定です。新たな地域資源として、事業者や地元の皆さんと連携しながらスポーツを活用した地域活性化に取り組んでいきます。来年は川崎市が市制100周年を迎えますが、『全国都市緑化かわさきフェア』を開催する年になります。緑化フェアでは生田緑地がコア会場の一つになるので、認知度アップと機運向上に力を入れて2つの事業を後押ししていきます」

 ――最後に区民へメッセージをお願いします。

 「今年に懸ける思いを『跳』(はねる)の文字に込めました。ウサギのように元気に跳ねて大きく飛躍できる明るい年にしていければと考えています。市制100周年に向けて皆さんと一緒に機運を高め、弾みをつける年にしたいですね」

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