登戸駅直結の大型ビル新設計画「(仮称)登戸駅前地区市街地再開発事業」について3月7日、市は環境影響評価の条例に基づく準備書を公開した。昨年の方法書では地上35階建て、共同住宅約400戸としていたが、準備書では38階建ての約450戸に。期間は2025年4月着工、28年9月完了予定と示された。
登戸駅南側の区画整理事業区域内で、1階から4階を商業施設、5階以上を共同住宅として整備する同計画。敷地面積は約5950平方メートル、高さは約140メートル。2階に駅と直結の歩行者デッキを設け、「まちの中心として魅力ある駅前拠点の創出」などを目標に掲げる。
稲中 1教室不足か
計画を手掛ける登戸駅前地区市街地再開発準備組合(井出正文理事長)は3月16日と18日、近隣住民向けの説明会を開催。準備書に基づき、工事による騒音や振動、景観、風害などの環境影響について報告した。近隣小中学校への影響については、児童生徒数が各学年12人ずつ増加し、稲田中では1教室分の不足が生じると予測した。
16日の説明会は市民館で行われ、井出理事長は「多摩区の玄関口にふさわしいまちづくりを実現するため、権利者の方々と合意形成を図りながら真剣に取り組んでいく」とあいさつ。質疑応答では、近隣住民からテレビの受信障害や駐車場出入口の安全性、日照時間を不安視する声があった。
準備書および要約書の閲覧は4月20日(木)まで、区役所や市サイト「アセス図書の公表」。同日まで、環境保全の観点で意見書を提出できる。提出先は市環境評価課で直接持参か郵送、市サイト。問合せは同課【電話】044・200・2156。
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