多摩区・麻生区 人物風土記
公開日：2023.04.07
４月１日から川崎市緑化センターの統括責任者を務める
古川 萌実さん
宿河原在勤 30歳
植物を好きになって
○…市で唯一の都市緑化植物園のまとめ役に。14人いる職員の中では最年少。「知識や経験で足りない所が多くある。だからこそ、職員の力を引き出して、よいセンターにしていきたい」と抱負を語った。地域の交流の場となるよう、秋の緑化センターまつりは地域の人たちと一緒に考えながら進めてきた。老若男女の意見に耳を傾け、みんなが楽しめる場にしたいと思いは強い。「なにより、みなさんに植物を好きになってもらいたい」
○…埼玉県生まれ。母親が植物好きで、季節に合った花を育てていた。手伝いをするうちに、自身も植物好きに。誕生日には、花を買ってもらった。植物図鑑がお気に入り。そんな少女時代を送った。筑波大学生物学類に進学。本格的に植物や生物を学んだ。卒業後はメーカーに就職、人事や総務の仕事を経験してきた。人生を改めて考え直したとき「やっぱり植物に関わる仕事がしたい」。２０２１年11月、造園企業・石勝エクステリアに転職。市緑化センターに配属となった。
○…転職後に多摩区へ。疲れたときは、多摩川沿いを散歩しながら、植物や鳥に癒されている。家では、40種類以上のサボテンを育てる。「変な形のものが多いので、不思議な魅力を感じるんです」と笑う。休日は友人と都内へパフェ巡りに出かけることも。充実した日々を過ごす。
○…多くある植物の見頃を見てほしい思いが強い。ウェブサイトやＳＮＳを積極的に活用してリアルタイムの情報発信を心掛ける。今までなかったドライフラワーや生花のブーケの販売を企画したことも。「新しい来園者が来てくれたのが嬉しかった」と屈託のない笑顔を見せる。自身の好きなことを仕事にできる喜びを噛みしめながら、歩みを前へと進める。
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