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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2023.08.18

「日勤制度」を利用しながら高津消防署で救急業務を行う消防士の
桑原 友里奈さん
多摩区在住 31歳

後進のため、続けていく

 ○…高津消防署の救急隊員として職務を遂行し、夕方には帰社、子育てを行う。市の消防局で現在、女性で唯一の「日勤制度」を利用して救急隊員業務を行っている。「大変なことも多いが、キャリアを諦めなくてよかった」と語り「女性は同じ道を辿る。この制度を広げていきたい」とも。活躍して市消防署で女性署員の新しいロールモデルを目指している。

 ○…中原区出身。子どもの頃、防火や防災を学んだり訓練を行う「少年消防クラブ」に入団。消防士を見て「かっこいい」と思った。運動が得意で大学では、ラクロス部に所属。夏場の練習で倒れた部員の搬送に付き添ったりと思いやりは人一倍。授業でボランティアを学ぶ過程で「自分の知識を役立てたい」と強く思うように。幼い頃、憧れた消防士を思い出し、救急隊員の道へ。

 ○…消防学校に入学し、半年間「消防の精神」を叩き込み、卒業後、臨港消防署へ。工業地帯の為、高速道路の大事故や危険物の漏洩事故、トンネル火災事故と想定外の大きな事故に「必死でしたね」と当時を振り返る。ただ得るものも大きく成長。また救助者に「女性が居て、安心した」と声を掛けられることが増え、自分の武器となり、代えがたい自信も得た。その後、結婚と出産を経験。救急の道は、体力やスキル面で一度離れると復職するのが困難。「サポートは頑張るし、好きな仕事した方がいい」と夫にも背中を押され、制度を利用。

 ○…趣味は旅行にシュノーケリングとアクティブ。まだ子どもが幼いため機会が減ったが「将来は子どもと潜りたい」とニッコリ。やりがいがあるから続けている。いつか子どもが大きくなったら「この仕事を見て、誇りに思ってほしい」と熱い思いを話してくれた。

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