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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2023.08.25

多摩区老人クラブ連合会の会長に今春就任した
楠 静子さん
登戸在住 80歳

誠実に正直に 務め果たす 

 ○…ペタンクやグラウンドゴルフ、演芸、旅行、福祉活動などを通じて住民同士の交流や健康増進、明るい高齢者社会の実現を推進する老人クラブ。副会長を経て4月、多摩区老連初の女性会長に就任した。「大きな決断だったけれど、役員の皆さんに『助力する』と言ってもらって、背中を押された」。重責を引き受けて大海に乗り出した今、「引き受けたからにはやらないと」とその目には覚悟が宿る。

 ○…三保松原で名高い静岡県清水市(現・清水区)の出身。結婚を機に登戸へ移り住み、2児を育てながら子ども会やPTAなどで要職を歴任した。40歳手前で社会に復帰。保険会社で管理職に就き、バリバリと仕事をこなして定年退職後、気がつけば「地元が空白」に。「これではいけない。地域のつながりを作りたい」と考えていたところに誘いを受けて、老人クラブに入会した。

 ○…旅行が好き。「主な観光地はほとんど行った」と微笑む。自宅の棚や玄関には食器や置物など国内外の郷土品がずらり。また、息子との美食巡りも心躍るひと時だ。クラブが開催する趣味の作品展には、長く続けている戸塚刺しゅうの大作を毎年出品している。

 ○…就任した矢先、活動を応援してくれた夫が他界した。生前いつもかけてくれた「おかえりなさい」の一言が忘れられず、「日常の何気ない言葉に支えられていたんだな」としみじみと語る。だが目線を上げ、モットーの「謹厳実直」を胸に、目指すは「メンバー全員が活発に活動できる団体」。2千人を超える大所帯の運営に向けて「体制の構築」と「人材発掘」を標榜し、「会員の皆さんが人生を謳歌できれば。そのお役には立てているはず。多くの人に参加してもらえたらうれしい」と呼びかける。

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