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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2023.10.13

菅北浦に道場を構えるプロレス団体「HEAT-UP」に所属し、今後の活躍が期待される
佐藤 大地さん
宮前区在住 15歳

夢はプロレス界の頂点

 ○…小学校4年生のときに動画サイトで新日本プロレスの試合を見て夢中になった。「かっこいい、自分の生きる道はこれしかない」と、菅北浦に道場を構える『HEAT-UP』の門をたたいた。前転すらできなかったが、ひたすら練習に励み、「発表会」で6試合を経験。観客を魅了するプロレスの世界に心を奪われ、中学入学と同時に練習生になった。約2年前、三度目の正直でプロテストに合格。家族や友人、担任教諭が見守るなか、中学1年生にしてデビューを遂げた。

 ○…180cm・113kgの堂々たる体格。プロになり身体以上に成長したのが心だという。「思うようにいかないこともあるが、あきらめなければ道は開ける」と前を向く。初の海外となったベトナムでの交流試合やレジェンドレスラーとの対戦など濃密な1年を過ごした。「藤波辰爾選手はまるで岩のようだった」

 ○…今夏、タイトルをかけた大一番で大技「ダイビングボディプレス」を決め、念願の「ヒートアップユニバーサルタッグ王座」を獲得した。9月にAnkerフロンタウン生田で行われた初防衛戦で苦杯をなめたものの、再び挑戦する立場となった今、「敗戦はすごく悔しいがこのままでは絶対に終われない。またベルトを取り、自分自身もヒートアップも大きくしていきたい」と闘志はますます燃えたぎる。

 ○…年間50試合以上を行い、所属団体ではキッズクラスの講師として、子どもたちにプロレスを教えている。多忙な合間を縫って、友人たちとカラオケに行くなど、高校進学を見据える普通の中学生の一面も。「体育や技術などの身体を使う科目が好き」と笑う。夢は「プロレス界の頂点」だ。得意のキックを武器に「3年目も蹴って蹴って、蹴りまくりたい」

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