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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2024.01.19

地域交流の場づくりを行う市民団体・マチノパズルの代表を務める
築地 美津子さん
菅在住 47歳

つながりが豊かさを生む

 ○…「パズルのように、まちの人同士をつなげる居場所作りができれば」。そんな思いを団体名に込め、昨年5月から活動を開始。本を並べ、集まった人たちが自由に会話を楽しむ。毎月1回の定期開催となり、地域にも徐々に浸透してきた。子どもも遊べるよう、玩具なども用意している。近所のつながりが希薄化していることに危機感を覚える。「子育て中の親など、気軽に悩みを相談できる場があることで安心できる。つながることで、老若男女が豊かに生きられると思う」

 ○…父が病気がちだったこともあり、母が仕事を掛け持ち。「地域の人たちが見守ってくれたことで安心感を持ち過ごせた」と振り返る。高校時代、合唱コンクールで衣装のデザインを担当。「ファッションに関わる仕事がしたい」と多摩美術大学に進んだ。美術史を学ぶと、海外に興味が湧いた。卒業後、旅行会社に就職、ツアーの企画から現地の案内まで、旅のプロとして活躍した。

 ○…貧しい中でも前向きに、明るく強く生きる姿。そんな人たちと一緒に暮らしたいと、ケニアに職を見つけ、移住したのは30歳のときだ。約8年間を過ごす中で「お金や物がなくても、人と人が支え合って深い絆で結ばれていた」。真の豊かさに気が付いた場所でもあるという。今も、現地の素材を使い、ものづくりに取り組むなど、深い交流を続けている。

 ○…中2と小3の母。子ども食堂を企画するなど、地域にも溶け込んでいった。「孤立しがちな子育ても、場があることで解決できる」と経験に裏打ちされた自信も垣間見える。「アットホームな居場所作りを継続していきたい」と意気込む。「子どもが独立したら、夫とバイクでアフリカを走りたい」。そんなひそかな夢も教えてくれた。

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