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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2024.04.05

3月から百合丘で「朝ごはん食堂プロジェクト」を始動させた
粂田 真理さん
麻生区片平在住 66歳

「食」通じ地域に活気を

 ○...自身が営む飲食店で、子どもから高齢者まで、地域住民に朝ごはんを提供する活動を始めた。誰にとっても大切な朝食をきっかけに、多世代が気軽に集まれる環境づくりを目指す。「奉仕じゃなくて運動。今回の企画を機に、この活動が広がれば」。始動して1カ月だが、賛同者からも続々とご飯のお供が寄せられるなど、温かく優しい「おせっかいの輪」は広がりを見せる。

 ○...美術高校で日本画を専攻する中、陶芸家の作品に惚れ込み、学校を中退。内弟子となり、師匠の背中を見て、無駄のない所作を学び取った。独立後、作りためた手びねりの食器のほか、手製の陶器人形の写真と共に自作の物語を綴った絵本を個展で披露するなど、精力的に挑戦を続けた。

 ○...現在は「陶芸家が始めた店」として、個性あふれる食器に盛った自慢の料理を提供する。15年ほど前、店を始めるか迷っていた時、背中を押したのは高校生の次男がかけた「あなたの周りには人が集まるから天職だと思うよ」という一言だった。食に助けられた過去もあり、一食一食に心を込める。都内から現在の地に店を移転した後、始めたのが子ども食堂。皆で一緒に参加できるようにと、月に1回程度、餃子作りを行う。「幸せを感じる瞬間は一瞬。料理や活動でその回数を増やしていきたい」と思いを込める。

 ○...コロナ禍で困窮する地域の飲食店を盛り上げようと、商店会の垣根を越えて「ご飯屋さんマップ」を作成するなど、まちの活性化をけん引。5月には「ゆりバル」と銘打ったはしご酒イベントを実施するため奔走する。「百合ヶ丘は個性の違う個人店ばかりで企画にうってつけ。こんなに面白いまちはない」。持ち前の行動力で魅力を発信していく。

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