連載111 新本庁舎に移動式介助用ベッドが配備されました! みらい川崎市議会議員団 こば りか子
川崎市では、2020東京オリンピック・パラリンピックを契機にバリアフリーなまちづくりを目指すという目標を掲げ「パラムーブメント」なる造語もつくって推進してきましたが、一向に改善しないエスコートゾーンはじめ、市全体の意識改革が進展しないことを議会で度々指摘してきました。昨年11月に川崎市役所新本庁舎が共用開始され、25階の展望室を訪れた方も多いと思いますが、昨年12月の議会で私は、新本庁舎に整備されたバリアフリートイレほぼ全てにベビーベッドが整備されているのにも関わらず介助用ベッドが1ヶ所しかない課題を指摘し、改善を求めました。
きっかけは、肢体不自由の少年との出会い
歩行器等の課題について相談に来庁された少年と保護者を、せっかくだからと25階の展望室に案内した際に、おむつ交換をすることに。ところがベビー用はあるものの介助用ベッドがなく、設置場所の案内もない状況が発覚したのです。24階の本会議場傍聴席があるフロアに移動しても見つからず、1階まで移動し、総合案内裏のトイレに行きましたが、なんとここにもありませんでした。近くにいたスタッフに尋ねても誰も応えられず、やむを得ずベビー用を利用して交換しましたが保護者の方からは、「自分の子は小柄な体型のためべビーベッドでも変えられたが、介助用ベッドがないのは問題ではないか」との、当たり前の指摘をいただきました。
「周知不足は未整備と同じ」
翌日、「よく調べたら復元棟1階のバリアフリートイレに整備されていた」との報告がありましたが、私は「例え整備されていたとしても、そのことの周知がなく、説明もできなければ、それは未整備と同じである」と指摘し、介助用ベッドの増設と、少なくとも市民が利用する可能性のある全てのバリアフリートイレに設置場所の告知を求めました。その結果、4月4日に「25階に移動式の介助用ベッドを配置し、表示も改善した」との報告がありました。利用方法は、バリアフリートイレ内にあるオレンジ色の「呼出し」ボタンを押して要望すると25階に配備された警備員が持ってきて組立てるというものです。私としては「大は小を兼ねる」ことから、ベビー用と差し替え、常設を希望しましたが、介助用はベビー用に比べて大きく、常設する場合はその他の整備した器具を撤去もしくは移動する必要が生じ、費用が莫大になるとの理由で断念したとのことです。
移動式ベッドについては、今後利用者が多く、常に不足する事態が生じた際には追加で整備することも検討するとのことですので、引続き注視して参ります。
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4月26日
4月19日