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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2024.06.07

4月から早野聖地公園里山ボランティアの会長を務める
小林 昌幸さん
麻生区虹ヶ丘在住 83歳

溢れる元気とアイデア

 ○…再生林の循環や炭焼き文化の継承などを行いながら、早野聖地公園内にある里山景観の保全活動に努め約15年。会員からの声を受け、4月から旗振り役を担う。「リーダーの器ではないが、皆でやればできることも多いはず」と謙虚な姿勢で協力を呼び掛ける。多様な経歴を持つ会員が居心地よく活動を続けられるよう、時間の使い方の見直し、休憩場所の整備などを進めつつ、活動をけん引する。

 ○…幼少期から機械いじりが大好きで、家にあるものを分解しては母親に叱られたことも数知れず。「衝動を抑えられなくなっちゃうんですよね」といたずらっぽく笑う。上京してからは、当時まだ発展途上だった宇宙通信技術の開発業務に携わった。「仕事をしながら高度な専門技術を学べたのは幸せ」。今も新たな知識を吸収させてくれた会社に大きな感謝の念を抱く。

 ○…「まさか川崎で炭焼きができるとは」。里山にある炭焼き小屋に驚きながらも惹かれ入会を決めた。体力仕事も多い活動の中で実感したのは、高齢化社会の中でボランティアに参加することの意義。「行動することは健康寿命延伸にもつながる」。会長となり提案したのは里山に自生する貴重な植物の保護。柵の設置や周囲の植物の手入れなどを実施し、活動の更なる活性化を誓う。

 ○…炭焼きの中で生じる細かい炭を活用するため始めたのが炭素電池作り。自室を研究室にするほどの入れ込みぶりだ。「結果は二の次。遊び感覚でやらないと続かない」と楽しみながら試行錯誤を重ねる。今構想を練るのは、里山の畑でとれたひょうたんを「里山の特産物」として加工し小学校や幼稚園に寄付すること。とどまることを知らない発想力で地域と里山の架け橋を築く。

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