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福祉事業従事者有志 作品を見せて元気に 高齢者の芸術展 麻生区で

社会

公開:2025年5月23日

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作品展のチラシを持つ(左から)洞さん、小泉さん、宮原さん
作品展のチラシを持つ(左から)洞さん、小泉さん、宮原さん

 自分の制作したアート作品を他人に披露することで、高齢者が楽しみや自己肯定感を持つことにつなげ、元気になってもらおうと、麻生区で介護や看護、福祉サービス事業に携わる有志がこのほど、芸術作品展を初めて企画した。「あさお芸術作品展」と銘打ち、5月30日(金)から6月1日(日)まで、麻生市民館1階の麻生市民ギャラリーで開催する。

 企画したのは、ケアマネジャーで合同会社樹樹代表の小泉悦子さん(麻生区多摩美在住)と、社会福祉士で高石地域包括支援センター職員の宮原龍太さん、川崎市生活支援コーディネーターでセントケア看護小規模ゆりがおかに所属する洞(ほら)綾子さんの3人。

 今年1月頃、小泉さんがある男性の介護支援に携わった。男性は小品盆栽を趣味としていたが人に見せる機会がなく、手入れも滞りがちになり、やがては枯れていってしまうと嘆いた。こうした思いを抱える高齢者が他にもいると考えた小泉さんは、地域で展示の場を設けることを発案。同センターの宮原さんに相談した。同センターでは1月から利用者の作品を飾る取り組みを始めていたこともあり、小泉さんの提案を快諾。生活支援コーディネーターとして地域の高齢者とふれあうことの多い洞さんにも、宮原さんが声をかけた。

 3人で作品を募ると、油絵や水彩画、アクセサリー、小品盆栽、写真、刺繍、折り紙など30点超が集まった。作者は60代から90代の20人。「人に見せることで自分の存在意義を確認したり楽しみを復活させたりしてもらえたら」と小泉さん。宮原さんは「作品を持ってくる皆さんの顔がうれしそうで。やりがいにつながっていると感じる」、洞さんは「自分の作品が展示されていると、外出するきっかけにもなる」と期待を込める。

 あさお芸術作品展は、午前10時から午後4時(最終日は3時)まで。入場無料。詳細・問い合わせは高石地域包括支援センター【電話】044・959・6020。

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