麻生消防署の第21代署長に4月1日付で就任した 金子 正和さん 多摩区菅北浦在住 53歳
バランス取り、良い消防に
○…麻生消防署本署、および百合丘・柿生・王禅寺・栗木の4出張所に勤務する消防職員約160人の司令塔として、大所帯の指揮を執る。麻生区は消防士としてのキャリアの第一歩を踏み出した地。「きれいな街並みになり、駅周辺もだいぶ変わった」と約30年ぶりの景色を懐かしむ。地域の印象を「町会には人と人との深いつながりを、消防団には自分たちのまちは自分たちで守る、という強い意志を感じる」と述べ、「自助共助の意識が強い」と分析する。
○…中井町出身。自然に囲まれた故郷を緑豊かな麻生区に重ねる。千葉大学では化学を専攻。特殊な知識を生かせればと志望した市消防局に入職し、危険物などを取り扱う専門部署の業務を多く任されてきた。前任は臨海部でコンビナートの安全対策。一たび事故が起これば大事となるだけに企業には厳格な規制を求めなければならない。行政と企業、安全と発展。絶妙なバランスが必要となる場で力を発揮した。
○…就職してすぐに職場で誘われ、「人とのつながりが増えるかな」と始めた綱引競技が、今ではライフワークに。現在は東京都連盟のチームに所属し、週末は仲間と練習に励む。「個人競技にはないチームワークと一体感」が魅力の一つ。毎朝10分、1500回の縄跳びをルーティンとし、実益と趣味を兼ねて日々の鍛錬を欠かさない。
○…署員に望むのは「心を開いて気持ち良くあいさつ」「我々の成果は市民のため。市民目線で仕事を」「個々が『こうしたい』という理念を持つ」-の3つ。抱負は「市民のニーズに応えながら職員のニーズも拾って良い消防を作っていきたい。魅力ある消防になれば人も集まり組織の発展にもつながる」。持ち前のバランス感覚はここでも生かされるはずだ。
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7月11日
7月4日