40回目を迎える麻生音楽祭の実行委員長を務める 池上 裕子さん 麻生区王禅寺西在住 63歳
つないできた思い、次代へ
○…出演者と観客合わせて約7千人が楽しむイベントに成長した音楽祭。40回目の開催に向け、約1年前から準備を進めてきた。「さまざまな人たちが、今までつないできた音楽祭。協力してくれる人が本当に多い」と感謝の言葉を口にする。6日間にわたり、それぞれの部門が創意工夫を凝らしながら、節目を祝う。「音楽を気軽に楽しんでもらう機会になれば。出演者だけではなく、聴きに来てくださる方々も。みんなが主役で創り上げたい」と本番に向け思いを語る。
○…小学生の時、テレビで見たフルート奏者。「音の美しさに魅了された」。西生田中学時代はレッスンに通い、練習に明け暮れた。「食事と入浴時以外は練習していたわ」と当時を懐かしむ。桐朋女子高校の音楽科に進んだ。難しい楽譜があると「何としても表現したい」。その思いが強い原動力だった。
○…1983年、市民オーケストラ・麻生フィルハーモニー管弦楽団の結成時に入団。音楽大学を卒業し、中学校の音楽教員になった頃。記念すべき1回目の麻生音楽祭では、出演者として、フルートを仲間と奏でた。「まさか、将来、実行委員長をしているなんてね」と笑う。「仲間と一緒に、音楽をする。楽しかったな」と振り返る。
○…麻生フィルで出会った夫と結婚後は名古屋へ。子育てをしながら、各地でコンサートを開く。見知らぬ地でも、音楽で多くの人たちとつながった。40代に入り、再び麻生区へ。楽団に復帰後、誘いを受け音楽祭の実行委員となった。「地元の人に来てほしい」。そんな思いで、広報を続けた。37回目からは長として旗を振ってきた。「多くの人に足を運んでもらい、50回、100回へ。次代につないでいく」と力強く話した。
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7月11日
7月4日