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多摩区有志食料無償配布 地域で支えて50回 学生から対象広げ

コミュニティ社会

公開:2025年6月20日

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会場となっている葬儀式場の入口に立つ吉澤さん(右)と吉澤企画社員の多田総太郎さん
会場となっている葬儀式場の入口に立つ吉澤さん(右)と吉澤企画社員の多田総太郎さん

 経済的な理由などから生活が困窮する人たちに対して、無料で食料配布を行う有志による取り組み「多摩区応援プロジェクト」が、6月29日(日)の実施で50回目となる。発足メンバーの一人で、(株)吉澤企画代表の吉澤隆さん(56)は「地域で困っている人の声があるならば、今後も続けていきたい」と話す。

 この取り組みは、地元企業や団体7者が連携して、フードバンクなどから食品の提供を受け、コロナ禍で経済的に影響を受けた学生に対して食料を無償配布する「多摩区学生食料支援プロジェクト」として、2021年2月19日に第1回が始まった。その後、コロナ禍が落ち着きを見せてくると、配布の対象をひとり親世帯などの一般の人たちにも広げ、活動を継続してきた。利用者数は、これまでに延べ約4千人にのぼるという。

 毎月最終日曜日の午前中に1時間程度、事前に申し込みをした人(先着100人)に対し、コメや缶詰、菓子、即席麺、レトルト食品などを多摩区登戸新町にある葬儀式場「家族葬ホールのぼりと」で配布。食料の受け取りや運搬、会場設営や配布などの運営は地域のボランティアに支えられて続けられ、6月29日で50回目を迎えることとなった。

定点で続ける意味

 「学生支援というところから形を変えここまでよく続けてこられた」。多摩区を拠点に葬祭事業を営み、第1回から会場として同ホールを提供している吉澤さんは活動を振り返り、「求める声があれば今後も続けていきたい」と語る。活動の中で協力してくれるスタッフが減少したり、入れ替わったりすることもあり「ボランティア活動の難しさを知った」。有志に向け、根気強く支援や協力を呼びかけるなど、「続けるための工夫は大事だ」と話す。同じく立ち上げメンバーである「(株)貴方の側で」の片桐真樹代表や「(株)ENBRIDGE」の大津慎一郎代表らの熱意が、継続を支える原動力となってきたという。

 「同じ場所で続けることで単発的な活動ではできない接点が生まれる。また、支援を必要とする人にもさまざまな背景があることに気づくことができる」と吉澤さん。「そこに、定点で開催する意味がある」と続ける。今後は、SNSやメールを使わない人に対する情報の伝達や、食料を運ぶ手段のない人への支援方法などを模索していきたい考えだ。

 50回目の受付は終了しているが、51回目も予定通り実施する方向。開催情報などはSNSなどで発信している。食料支援を希望する人は専用のフォームから申し込む。

 詳細・問い合わせは事務局【メール】tamakugakuseisyokuryousienn@gmail.com。

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