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公開日:2025.07.25

川崎市登録要約筆記者協会
文字で「聞こえ」支え30年
今秋、記念事業も

  • 要約筆記者の研修の様子

 「聞こえない」「聞こえにくい」といった人が会議などの場に参加できるよう、話し手の意図を文字で伝える通訳「要約筆記」。この活動を市内で手がける要約筆記者で構成される「川崎市登録要約筆記者協会」が、活動30周年の記念事業を今秋、高津区内で行う。

 「要約筆記」とは、話されている内容を要約し、文字で伝える聴覚障害者への情報保障の取り組み。生まれつき聴覚に障害のあるろう者などの言語である「手話」に対し、要約筆記は中途失聴者や難聴者などの意思疎通をサポートする手法として役立てられている。

 市内でこの活動を手がける同協会(三品めぐみ会長)には現在41人の登録要約筆記者が在籍。派遣要請に応じて会議や講演会、病院、学校などさまざまな場所に出向き、手書きまたはパソコンでその場の話の内容を文字にして通訳している。

 川崎市で要約筆記者になるためには厚生労働省のカリキュラムに則って川崎市聴覚障害者情報文化センター(中原区)で開催される養成講座の受講が必須(今年度の募集受付は終了)。約1年に及ぶ講座を修了したのち、全国統一の認定試験をクリアして、川崎市に登録、要約筆記者として活動できるようになる。

 登録後は協会に所属して定期的な研修を行い、会員同士が互いに知識や技術の研鑽に努めている。また、会報発行を通じた情報共有や例会開催などにより会員間の親睦も深めているという。

10月にトークショー

 設立30周年を前に同協会では高津市民館ホール(ノクティホール)を会場に10月7日(火)午後2時から記念イベントを開催。シンガーソングライター、作詞家として知られる加藤登紀子氏を招きトークショーを行う。

 また、会場では要約筆記や手話通訳も行われ、同協会の活動を垣間見ることもできる。事前申込み制で定員600人(多数の場合は抽選)。入場無料。申込みは1口で2人まで。【メール】kawayouyaku@gmail.comで、希望者全員の氏名とふりがな、代表者の電話番号、必要な配慮(車いすなど)があれば記載を。締切は8月31日(日)。問い合わせもメールで。

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