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多摩区・麻生区 社会

公開日:2025.08.01

川崎市子ども会議
「子どもの権利」を議論
拡大版「カワサキ☆U18」

 よりよい川崎の姿を子どもたちが考える「川崎市子ども会議」の拡大企画「カワサキ☆U18」が7月19日に開かれ、集まった34人の子どもが「子どもの権利」について意見を交わした。

 川崎市では「川崎市子どもの権利に関する条例」に基づき、子どもたちの考えや意見を市政に反映するしくみ「子ども会議」を2002年に開設。加えて22年からは会議の拡大企画として幅広い子どもが参加できる「カワサキ☆U18」を年に数回、開いている。

 今回の「カワサキ☆U18」には小学4年生から18歳までの34人が参加。今年度の子ども会議の年間テーマである「私たちの『子どもの権利』をもっと大切に!」に基づき議論した。グループに分かれ、条例が定める7つの「子どもの権利」のうち、大切にしたいと思う権利について意見を交わし、その権利が大切にされるにはどうすればよいかについて、アイデアを出し合った。

 「ありのままの自分でいる権利」が大切と考える子どもたちは、「権利を大切にされるためのアイデア」として「自分が安心して好きなことを言える環境を作る」「先生と直接ではなくオンラインで相談できる場所が欲しい」などと発言。「参加する権利」を大切に思う子どもからは、「民主主義をもっと学校でも取り入れる」「子ども会議だけでなく、他の場所でも(意見を)言えるところが欲しい」といった意見が出た。

より子ども主体に

 この日出された意見や要望をもとに、毎月の子ども会議の定例会で議論を続ける。

 今年度の子ども会議や「カワサキ☆U18」では、会議の進め方なども可能な限り子ども自身が決め、進行役なども子どもが担うという。かねて子ども会議の委員などから「もっと子ども主体にして欲しい」との要望があり、今回の「カワサキ☆U18」でも、進行役を高校生が務めた。

 川崎市教育委員会の地域教育推進課の二瓶裕児課長は、「『子どもの権利条例』の制定から時間がたち、残念ながら『子どもの権利』を知らない子もいるので、大事なテーマを選んでもらえたと思う。子どもたちの議論をしっかりサポートしたい」と話している。

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