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公開日:2025.08.01
登戸2号街区公園
芝生開放、より憩う場に
カフェは9月に着工
川崎市による登戸土地区画整理事業の一環で「登戸2号街区公園」として整備され、3月に園路や遊具など一部の供用が始まっていた「登戸つくりと公園」(多摩区登戸)の芝生エリアが7月28日に開放された。街区公園として市で初となる公募設置管理(Park-PFI)制度が採用される同公園では、9月にカフェなどの整備が始まる予定だ。
1988年から始まった登戸土地区画整理事業は、2025年度の基盤整備完了に向けて最終盤を迎えている。
同事業では、住民の憩いの場の創出を目的に3つの街区公園の新設が進められてきた。基本計画に沿って22年12月に着工し、23年6月に3号街区公園、24年6月に1号街区公園がオープンした。
3つの中で最後に整備された登戸つくりと公園は、市と地域が協働してレイアウトの検討や管理運営協議会設立に向けた取り組みを進めてきた。3月に園路など一部の供用が開始されたものの、公園全体約2500平方メートルの中央に位置する約750平方メートルの芝生エリアは芝の生育状況を考慮し、立ち入りが制限されていた。
このほど、芝部分が一般開放され、管理運営協議会(余川辰哉会長)による「芝生びらきイベント」が開催された。地域の家族連れなどが集い、キッチンカーで販売されたかき氷を食べたり、芝生エリアに設けられた高さ約2・5mの「登戸山(やま)」に上ったりして、楽しんだ。3歳の息子と訪れた近隣に住む30代の夫婦は「芝生の公園は近くにないのでうれしい」と話していた。
カフェなど9月着工
同公園の整備では、都市公園で飲食店や売店などの公園施設の設置・管理を行う民間事業者を公募選定する公募設置管理(Park-PFI)制度を、街区公園としては市で初めて採用。事業者には登戸で商業ビルの開発などを手がける「(株)井出コーポレーション」(井出喜文社長)が選定されている。今後、公園内約230平方メートルの事業区域に国産木材を活用したカフェや、個室トイレを設置。加えて地域住民の要望を受け、コミュニティ菜園なども整備されるという。9月に工事に着手し、完成は来年4月頃になる見込みだ。
まちのつながり創出へ
芝生や下草の保全、公園の利用調整などの維持管理に関しては同協議会が行う。毎月第1・第3土曜日朝8時〜10時(夏は毎週土曜7時〜9時)に、芝生の手入れなどを実施している。協議会の余川会長は「多くの地域の方々に手入れなどに参加してもらいたい。皆で一緒に関わることでまちにつながりが生まれる。新たなつながりを作ることにこの公園が役立てば」と期待を込めた。
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